第3話
中学生になった僕は、小学生の頃とはガラリとイメチェンをしていた、いわゆる「中学生デビュー」と言うのだろうか。
真面目で大人しいイメージから、ヤンチャ系に変わった。
小学生の頃は丸坊主だったが、中学生になると髪を伸ばし始め、見た目も気にするようになった。
自分で言うのもなんだが・・・ 顔立ちは整っている方で、髪型を変える事によってそれなりにイケメンになったと思ってる。
極度のナルシストはヤバいが・・・ 適度のナルシストは自分に自信をもてて色々な面でポジティブになりいい事だと思う。
友達関係が変わって自分の世界が変わり、今まで経験した事の無い事を色々と経験していった。
タバコを吸ったりお酒を飲んだり・・・ シンナーに空き巣、喧嘩に無免許運転・・・ 大抵の悪さはしてきた、時には警察の世話になる事もあった。
家庭環境が悪かったと言う者もいるが、自分ではそうは思っていない、確かに母子家庭ではあったがその事に不満を持ってはいなかった。
様々な面で僕の事は「自主性」を尊重してくれていたから、悪さ(犯罪)をする事に対しては当然叱られたりしたが・・・ それは当たり前の事である。
2年生に進級してクラス替えがあり、新たな友達が増え1年生の頃の友達とは違い、より強い友達関係を築けていた。
友達の家に泊まりに行ったり、友達が家に泊まりに来たりと結構自由に振る舞う事が出来た、当然全てが「自己責任の元で」が約束であった。
そしてこの「お泊まり」が頻繁になったのは【僕の初恋】が関係していた。
2年生の時の隣のクラスと混合で仲良くなった仲良しグループの中の男の子に恋心を抱いていた。
彼と知り合ったのは、2年生になって暫くして友達が噂をしているのを聞いたからだった。
「海(カイ)はどうしてるんかな?」
「海って誰の事?」
「小学生の頃からの友達なんやけど、あんま学校に来ない奴で最近殆ど姿を見ないんだよな」
「ふーん・・・ 気になるな・・・」
この何気ない会話が始まりとなり、海とも友達になった、そして友達から特別な感情を持つ相手へと変わっていく。
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