第2話

 自分が意識して同性と、性的関係(今思うとである)を持っていたのは、10歳(小5)の頃からだろうか。

 男の子なのに男の子の事が気になって仕方がない、あの子の裸はどんなんなんだろうか? あの子の肌の手触りはどんなんなんだろうか? あの子のアソコはどんなんなんだろうか? 見てみたい! 触ってみたい!! そんな衝動に駆られていた。

 でも、誰でもかれでも欲望の捌け口の対象にできる訳もなく僕が選んだ相手は・・・

 従兄弟だった。

 1歳年下の従兄弟が近所に住んでいたのと、仲が良かったことで欲望を満たす事が出来ていた。

 触ったり舐めたり・・・ 初めは従兄弟にとっては何をしているのか分からなかったと思う。

 僕が、一方的に服を脱がせ触り自分も裸になり抱きつき肌を擦り合わせて満足をしていた。

 そんな関係は、僕が小学校を卒業するまで続いたが、従兄弟から「止めよう、嫌だ」と言った言葉は聞かなかった、彼も高学年になった時点では学校で「性教育」を受けているはずだから、嫌悪し断るなら出来たはずだ。

 断る事をしなかったと言う事は、その時点では彼も「欲望・好奇心」の方が理性より勝っていたのだろう。

 今だから言えるが、従兄弟はゲイでは無いと言う事、今は妻子を持ち家庭を築いているのだから。

 誰もが通るであろう「性的好奇心」「性的欲望」「快楽への欲望」ただそれらを満たす快楽に溺れていたに過ぎない。


 僕達の関係に終止符を打ったのは僕が小学校を卒業し、中学生になり生活環境が変わった事が大きな要因だ。

 僕は、行動範囲の拡大・友達の変化が大きな転機となり、従兄弟と遊ぶ事もなくなったら従兄弟の方から関係を求めてくる事はなかった。

 従兄弟はゲイでは無いから、何がなんでも「同性とヤリたい」と思う事はないのが当然だろう。

 でも、僕はやっぱりゲイなんだ...。

 中学生になっても、タイプの男の子がいれば気になって仕方がなかったのだから。

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