雪と長山さん

「内くん、美月くんから聞いたんだが、君は沖縄に帰るつもりかい？」

「はい」

雪の撮影の合間である。あわわ！みんな聞いてるときになんていう話をしてるんだー！

「そうか。社長は今月には来る予定だそうたから、その時改めて話をしよう」

「そのつもりです」

「美月くん、君からスタッフには話をしたのかい？」

「いえ！今話してもいいですか？」

「もちろん。君から話したいだろうと思ってね」

ありがとうございます。長山さん。雪に駆け寄る。

「あの！皆さんに報告したいことがあります。社長にはまだ話はできてませんが、内雪と結婚します」

ざわざわした。でも続けよう。

「俺は、雪の実家の沖縄に一緒に行きます！でも、実家の手伝いは俺にはできないので、沖縄のモデル事務所で、スタイリストになれるよう、努力します」

言えた！ちゃんと言えたー！

長山さんありがとうございます。

「な、なに？美月くん、今の話は本当なのか？」

隣のブースにいた萩原さんが近寄ってきた。

「はい、本当です」

「なんと、美月くん…すごすぎる」

隣にいた藤原さんも唖然としていた。

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