第23話

「し、白河さん」


翌日、廊下で白河さんを見つけたのですぐさま声をかけた。


「美月くん、なに」


「昨日はすみませんでした…あの、雪に聞いたらカメラマンの…ジ…んん!」


いきなり口を手で塞がれた。怖い。

しかも今誰も廊下いない!


「言わないように」


こくこくと頷くしかない。


「昨日電話で聞いた。そしたら、あーいたほうがいーかもねー?だって。ふざけんなよ」


怖い。手を離して欲しい…


「美月くん、余計なこと言わないでよね。特に長山」


そ、それは…知られてますけども…

頷くしかない。


「あ、白河さーん!」


「なんですか?」


田中さんが来たので助かった!


「旭川さん呼んでましたよー」


「あ、はい」


2人はさっさと立ち去った。

休憩室に行く予定だったので、中に入る。

そういえば、海外の雑誌もいろいろとここには置いてある。


あった。


junyaが表紙だ。


真っ黒な髪に、黒い綺麗な瞳、すらっとしたスタイルの割に、腹筋は割れていて…

こんな人が、沖縄にいるのか?

そして、白河さんの彼氏で、割とてきとーな人?いや、それはないよ。白河さんも雪も、間違ってるんじゃない?人違いだよ。

中のページだって、こんなにキメキメでかっこいいんだよ?ありえねー

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