第17話

「雄輔、ご飯」


「あ、雪!…え、作ってくれたの?」


休憩室に雪!?珍しー!ドアからひょっこり顔出す雪、かわいい。


「いらないなら私食べるよ」


いじわる言い出したから、すぐ雪のもとへ。


「いる。雪は?」


「今から仕事」


「ねぇ、雪さん。美月くんと付き合ってるんですか?」


田中さん、なんてあっさり質問するんだ。すげー


「そうですけど?じゃ、私着替えるから。雄輔、撮影遅れないでね」


「うーん。わかった」


すぐ行っちゃった。


「雪さん、スマートね。かっけー」


「そうですね。さてーいただきまーす。あ、田中さんは誰かと付き合わないんですか?」


「いーのよ私は」


やたらなげやり。


「萩原さんとかはカメラマンだし、給料よさそうですけど」


「ふん、あんなのやだよ。ブサイクじゃん?」


あんなの呼ばわりされてます、萩原さん。


「あ、イケメンならいいんですね!あー旭川さんは無理でしたね」


「こら美月くん、ご飯早く食べないと!」


「なんか田中さん、お母さんみたい」


「はー?老けてるって?」


「いえ?」


無駄に怒られてしまった。

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