第16話
は!今何時?
って寝坊じゃん!やばい!
「雪!」
「なによ、眠たいんだけど」
隣で寝てた雪を揺り起こす。
「俺、仕事!」
「あっそーいってらっしゃい」
「えー俺だけー?」
もーまだ寝てたいよー
大急ぎで支度して、走って仕事場まで行く。
ギリセーフくらいにかけこむ。
「美月くん、寝坊かい?」
ぎゃー長山さんもういる!
「す、すみません!」
あったまいてぇー飲みすぎた。
しかも、朝からこんな走ったら気分悪くなる。
「しっかりしてくれよ」
「はい…」
あーだめだ。仕事集中せねば!
なんとか普通に仕事をこなすことができた。
「美月くん、もしや飲みすぎ?」
「あ、萩原さん…」
休憩のとき、ぼけっとしてたら話しかけられた。
「ふ、飲み慣れないうまいワインだったろう?堪能してくれたようで嬉しいよ」
なんだか萩原さんは嬉しそう。
「萩原くん、彼を連れ回すのは辞めたまえ」
あれ、長山さんも介入。
「長山さん、たまにはいいじゃないですか」
喧嘩?やべー仕事戻ろ。
昼休み、買ってきたおにぎりを休憩室で食べる。
「あらー?弁当なしなの?」
「あ…田中さん、寝坊したんです」
「雪さんが?」
「…まぁ、それもありますけど…」
「へぇ、美月くんラブラブ」
何も言ってないのに、察しがいい田中さん。すごいや。
「まぁ、そうなんですけど。酔っ払ってて調子乗っちゃって…遅刻するとは」
「ふーん、美月くんも普通の男なわけね」
「え、俺はもともと男なのに」
「餅月とは付き合ってた?」
「え、ありえないんですけど?」
「あら、そう?なんかそーいう雰囲気あったし」
やだなぁ。これは勘違いすぎ。
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