第7話

農家?雪から想像できない言葉だ。だって雪は全然日焼けしてないし。


「…ゴーヤ農家なの?」


「そうよ」


「へー俺んちも農家。というか酪農家?」


とうもろこし育てたり…牛飼ってたし。


「へー、それ継がないの?」


「うん、近所のやつに継がせるし」


「勝手すぎるね」


「雪は継ぐの?」


「まー弟がやってるけど、頼りないのよ。雄輔は農家嫌でしょ。沖縄に来たとしても、仕事ないよ?」


「んー、沖縄にもモデル事務所ってあるんでしょ?そこに入りたい」


「あー、それはいけそう。人少ないし?…って、勝手に話進めてるけどさ、いいの?私、あんたより結構年上だし、子供とかは無理よ」


「いいよ」


「雄輔、なんでそんなに言い切れる?」


「んー、雪が好きだから」


あったかいうちに食べたいから、食べまくる。雪はちょっと不満そう。


「私が年老いても?それ言える?」


「言えまーす!雪のご飯毎日食べるんだ!」


「ったく、雄輔はなに考えてんだか。まぁ、すぐには無理だし、時期を見てね」


「わかった。じゃあ、雪。これからもよろしくね」


「調子乗るなよ」


雪の笑顔が俺は大好き。だから、すーぐ調子乗っちゃうよ。

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