第6話

「雪〜構ってー」


後ろからハグしてくっついてる。コアラみたいな。


「だめ。料理中」


「じゃあ見とく」


脇からひょっこり顔を出して、料理する雪の手元を見る。上から見たいけど、雪の身長高いんだよー


「雄輔、あの藤原ってやつ、じろじろ見てくるけど?なんか私悪いことした?」


「ん?あー怒ったからねぇ。苛立ったのかな」


「ふーん、私のせいってか」


「さぁね?おお!神業!フライパンさばき抜群!」


「暑いから離れなさい」


ちぇー。雪から離れて、座っておく。

でも、眠いから寝ちゃった。


「雄輔?」


「んー、眠たい」


「もう。…雄輔、住んでいいよ?」


「んーわかった。雪大好きー」


机にうつ伏せのまま言った。


「寝ぼけてんじゃないの!」


いで!手刀一発くらっちゃった。

雪は、ようしゃねーな。


「ふぁ、ご飯…食べる」


目が覚めてきた。そうしたら、雪がごはん並べてる。


「ねー住んでいいって言ったよね。結婚しよーよ」


「…雄輔、あんたいつも唐突」


「いただきまーす」


今日は、ゴーヤチャンプルーと沖縄そば?


「ちょっと、話してる途中でしょ」


うまいなぁ。


「あ、結婚は?考えてる?」


「…雄輔、本気で言ってる?私はねぇ、モデルそろそろ無理そう。実家のゴーヤ農家やらなきゃいけなくなるから」

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