雪と相談

第5話

萩原はぎわらくんの大学の後輩で、インターンに来た藤原ふじわらくんだ。雑用するから、よく使ってくれ」


きのこ頭の子がやってきた。カメラマンの萩原さんの後輩…ふーん、大学とかすごいなぁ。そんな藤原さんはというと、


「ちょっと、ちゃんと最後まで片付けやりなさいよ」


「すみません」


雪に叱られてる。片付けしないで、帰ろうとしたから。


「雄輔、終わったら来ていいから」


「うん、わかったー」


雪は気ままでいいなぁ。片付けしなくても帰れるし。美人モデルだもん。俺なんか雑用で、こき使われてる。


「あの、美月さん」


「は、はい?」


さん?って…先輩になったのか、俺は!


「雪さんの…いえ、モデルさんとプライベートの話をしてもいいんですか?」


「いや?あっちから話しかけてきたら話す感じかな?」


「禁止ではないんですか?」


「基本的には。邪魔しちゃだめだけど」


「はい」


うんうん、藤原くんは真面目だ。萩原さんとはどうやら違うようだ。あの人は、女の子を紹介しろだのうるさいから。

まー気にせず雪のとこ行こう!


「雪ー来たよー」


「雄輔、まーたぐだぐだ喋ってたんでしょ」


雪はなんでもお見通しだなぁ。台所でなにか作ってる。俺を見てくれないよ。


「ごめんね。遅くなった。ご飯作ってくれてたの?」


「こーら、抱きつかないの」

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