雪と過ごす毎日

第4話

「私の得意料理、ゴーヤチャンプルーを食べなさい」

雪の家に行ったら、早速料理してくれる。俺は普通に座って待ってる。

「ゴーヤって？食べたことない」

「は？うそ？ありえない」

「買ったことないし、見たことないよ？」

「なんですって？ほら、これ！」

雪が手に緑のものを掲げる。ふーん、野菜なのか。

「作るから、ちゃんと味わいなさいよね？」

雪がさっさと作ってくれた。すごい手際いい！すーぐご飯ついでくれるし、大皿にたくさん炒め物？が乗ってる。

「いただきまーす！お、うまい！雪すげー」

野菜炒めみたいな？でもなまらうめぇ。

「はしゃがないの」

雪は食べないで、俺が食べるのを頬をついて眺めてる。雪、綺麗だなぁ。

「ねぇねぇ、彼氏いないの？」

「いないよ」

「付き合って」

「は？あんた、唐突すぎ」

「だめなの？」

「はぁ？断ったらどうする？」

ちょっと考えてみる…

「…嫌だなぁ」

「なによそれ。まー付き合ってやってもいいよ。かわいい雄輔くんとね。私よりかわいいから、雄輔が女の子に間違われるかもね」

雪は意地悪言うけど、嬉しそう。

「まじで付き合ってくれるんだね。いえーい！ねぇーご飯毎日食べたいんだけど」

「…話聞いてないし。なんなのよそれ。ご飯食べたいだけ？」

「ううん。雪に構ってもらいたい」

「生意気」

「いって！鼻にでこぴんとか！やめてよー！」

「黙って食べなさい」

「はーい」

おいしいからたくさん食べる。雪と付き合えるなんてラッキーだ。