第3話

「かわいい顔してるわねぇ雄輔くん。このほっぺは餅入り?」


「むー普通に食べてるってば!」


「あんた、顔色あんまりよくないじゃん。ご飯連れてこうか」


びーっと引っ張ってた手をようやく緩めた。腫れあがっちゃうよー。そういう雪は肌白い。化粧してるのもあるけど、もともと白いよ。


ん?今ご飯って?


「え、どんなー?」


「生意気。なにがいいの?」


雪は腕組みながら見下してるけど、これは!

ナイスチャーンスじゃないのか?お金ないし、最近ご飯にも興味なかったんだよな。


「手料理がいい!」


「は?私の?」


「うん、そう」


「い、いいけど…」


雪はちょっとびっくりしてる?

料理の話とかしてたの忘れてるよね。家で作ってるって話してたじゃん?それは、確実に料理できるということ。ふふふ、俺は覚えてるぞ〜


「やった!じゃーさっさと着替えてよね!俺も片付けすぐ終わらせるよ〜」


「わかった。待っててよね」


「わかったよ〜」


いえーい!店の料理じゃないの食べたかったんだよねー!こんな雑用な俺にご飯作ってくれるなんて。


さすが雪だなぁ。

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