第3話妹幼馴染①
俺の幼馴染は引きこもりだ。
学校が終わるとすぐに俺は、幼馴染の家に向かう。
幼馴染の家は俺の家からも近く、帰りがけによるようになったのは、幼馴染が家に引きこもるようになってからずっとだ。
ピンポーン。
インターホンをおすと、中から幼馴染のお母さんが出てきた。
「今日も来てくれたの。ありがとう」
笑顔で迎い入れてくれた。
入るとすぐに階段があり、2階に幼馴染の部屋がある。
コンコン。
ノックをして声をかける。
おーい、来たよ。
少し間があき、中から。
「入っていいよ」
返事が聞こえて俺は部屋に入った。
入ってドワが閉まるとベットから何かが飛んできた。
若干の衝撃がお腹に伝わる。
「今日は遅かった」
幼馴染が飛んできたみたいだ。
「今日は早く来れるていった」
幼馴染はボサボサな銀髪の頭を、俺のお腹にグリグリと押し付けくる。
ごめんって。ほら、おばさんからお菓子貰ってきたから、一緒食べよ?
幼馴染はぷくう~と頬を膨らませて。
「おにいと遊ぶの楽しみにしてたのに」
不満げに言う。
「おにい今日は泊まっていって」
え?
「だから、今からじゅうと一緒に遊ぶの」
噛んだが幼馴染は気にしなかった。
で、でも。おばさんになんていうの?
俺が、やめるように促しても、幼馴染は止まる気配がな。
「いいの。ママには私が言うから」
そう言って、幼馴染はPCモニターが置いてあるデスクの前に立ち、トントンと椅子に座るように促す。
俺はため気を付き、椅子に座った。すると、幼馴染は俺の膝の上に座って。
「今日はこれでやるから」
幼馴染は俺の顔を見ながら言った。そして、机の上に置いてあったゲーム機の電源をつけて俺にゲームのコントローラーを渡す。
「おにい、今日はねバトルゲームで・・・」
楽しそうに今日したことや、面白かった漫画の話を始めた。
幼馴染はハーフだ。
幼馴染の父が北欧の人で髪の色や眼の色が違った。
そのことが切っ掛けにいじめられようになった。そして、俺はそれを止めることができなかっか。
歳が2つ違うこともあり、いじめに気づけなかった。
俺はその罪滅ぼしに今のようなことしてるのか。それは俺でもわからない。でも今は幼馴染を守りたいとそう思うようになっていた。
「ねぇ、聞いてる?」
と、幼馴染は再び顔を見てくる。
聞いてるよ。
聞いてなかったけど、とっさに嘘をついた。
「じゃあ、おにいはどう思う?」
な、何が?
「やっぱ聞いてないじゃん」
幼馴染むくれてしまう。
「何考えてたの?」
え~と。
目をそらすが幼馴染は許してくれなかった。
ちょと、昔のことをね。思い出してたの。
少し暗い顔になった幼馴染だったが、すぐに。
「あっそ」
意外と淡白な反応だった。
「今は私と一緒にゲームしてるでしょ。どうでもいいこと考えないで」
ほんと、おまえはさ。
幼馴染の身体少し震えていた。
俺コントローラーから手を離し、幼馴染の頭を撫でた。
「きゅ、急になに?」
少し驚きはしたがすぐに心地よさそうな顔をした。
「おにいはそうゆうとこがある」
不満げにこぼした幼馴染の言葉。
そうゆうとこ、て?
聞き返すと、幼馴染は笑い。
「すぐ、油断するよね」
そう言って幼馴染はゲームで俺のキャラを場外に飛ばしていた。
「私の勝だね」
あ~~~。
と、落胆していると。
コンコン。ドアをノックする音がした。恐らくは、おばさんだろう。
「夜ご飯よ」
「はーい」
二人で返事を返す。
「おいにには私を運ぶ権利を授けよう」
そう言って、幼馴染は立ち俺の前で両手を目一杯広げる。
やれやれ。
俺は、幼馴染を抱えた。
幼馴染はすごく軽かった。
すると、幼馴染が耳元で。
「いつもありがとうね」
俺は驚き幼馴染の顔を見ようとしたが、幼馴染が強く俺を抱きしめてうまく見えないが、耳が赤くなるなっているのが見えた。
おう。
俺は短く、返事をした。
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