第5話スナック

春崎と沖川は、社長の奥さんに気に入られていた。会社では、部長だが。

ある日、仕事帰りに部長がスナックに連れて言ってくれた。

会社からタクシーで15分。

到着したスナックは、『ウォーターメロン』と言う店であった。

部長とスナックのママは、同級生らしい。

初スナックの春崎と沖川は緊張していた。

ファーストドリンクは、生ビールを飲んだ。

部長は、ママや店内の女の子に酒を飲ませていた。

春崎は勉強した。

飲み屋ってのは、自分達だけではなく店員にも飲ますのが、当たり前なのか……。

しかし、春崎はまだ20歳。店員に酒を振る舞う経済力はない。


ママさんに、促され春崎と沖川はカラオケを歌った。

生ビールの後は、ウイスキーを飲んだ。高級なウイスキーらしいが、女の子に「もっと、濃い目をお願いします」と、春崎は言った。

途中から、春崎は記憶が無くなる。気が付いたら、自宅のベッドの上だった。

でも、初スナックは楽しかった。

部長はその日を境に、何度もスナックに誘ってくれた。

こうして、酒道の階段をまた一段上ったのだ。

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