第十一淫巨大紙風船のような彼


紙風船のような人間だったと、童貞に対して、思い返す者はいるかもしれない。


そう託宣しようとする、新たなるキリスト教の唯一神の眷属になった新しい天使、彼の名前は異聞録バイブルと言った方が良いだろう。


それが、米国の光の御使い達、そして、闇の尖兵達に向けてこう話す。


「その童貞は、欲求不満、だが、きっと、誰かその遺伝子を受け継ぐ者が現れる、卑猥な話ですが、孕ませ、そこから、ボテ腹、そこから出産、子育てがある」


異聞録バイブルは続ける。


「厄災の子種を欲しがる者は多いか、少ないか分からない、しかし、彼の子供が未来においては様々な可能性を生み出すだろう、彼の祖先、平安時代から千年後、今、まさに、そのような性交、超次元の子育て支援というのが必要になる、その子供がどんば超能力の怪物サイキッククリーチャーとして覚醒するかは未定義なままだ」


異聞録バイブルの要旨は迷彩柄から黒色を抜いたような薄緑色の服装、それに、四つの翼にそれぞれ、眼球があるように見えた。


そんな神々しくもあり、禍々しくもあり、忌まれたりする事もあるだろう。


「彼を殺すか、殺さないか、ちんぽを切り落とすか、切り落とさないか、世界の命運、可能性の獣、そういうのでは、彼の精液、白濁液、DNA、ゲノム、それは、きっと、とんでもない事になってしまうだろう、彼は性欲という猛虎を秘めた男、性欲は、十戒、日本では、十罪、八虐とも言うらしいが、どうだろうかな………」


亜天使を持つ者は笑い、魔王群の総統ミシャンドラは更に興奮を強めた。


天使軍、悪魔軍、両軍、求めるは童貞の陰茎、ちんぽ、精液を欲するか、否か。


性欲、例えば、無口、沈黙を強要された結果、生霊というのは沢山しゃべるような形に成り下がるのだろう、ストレスから、幽体離脱をして、集う場所は一つ。


ちんぽの香り、匂い、悪臭、スメル、欲求不満の成れの果て。


そして、日本に話は戻る、童貞の家の家の周り、西東京の特殊な山林がある。


フジの開花期は4~6月で、30~90センチほどの花房が垂れ下がる。「古事記」や「万葉集」にもその名が登場するほど日本文化との関わりは深く、多くの芸術品や詩歌のモチーフ、紋所のデザインなどに使わる。開花期の幻想的な風景は多くの外国人観光客をも魅了するが、近年は放置された山林でスギを覆うように繁茂するフジも目立つ。日本に自生するフジは、ノダフジ、野田藤とヤマフジ、山藤に大別され、ノダフジは蔓が上から見て右巻き、ヤマフジは左巻きになる。古くはノダフジをフジと呼んでいたが、植物学者の牧野富太郎氏が両者を区別するため、フジをノダフジとした。単にフジという場合は両方を含む。


花が咲く時期には「藤棚」が鑑賞・観光の対象となる。


童貞は少し、その藤花粉に対して花粉症気味だった。


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