第11話 2〜6年生


休み時間。


久々に校庭に出ると、縄跳びをしている子たちで溢れている。すぐにいろんな学年に囲まれている先生が何人もいる中、私も同じだった。すぐに話しかけてきたのは5年の甘えん坊女子。


「先生!やっと会えたね!」

「ねぇ、あや跳びできる?」


そうこうしていると、6年男子がやってくる。

「先生、二重跳びしてください!」


ちょっとまってくれ。

私には、私のペースがあるんだ。


私は学生の時に行っていたセットがあるんだ。

100回の前跳び、100回の後ろ跳び、50回の片足跳び、逆の片足、50回のあやとび、50回の交差、これを終えてようやく2回に1回の二重跳びを50回、同じく後ろ跳び、、、と毎日行って少しずつ増やしていくセットをかれこれ6年は自主的に行なっている。主に冬。


しかし、最近引っ越したために縄跳びをするにはスペースがなく、場所すら探していなかった。

そして、怠ってついたお肉たち。


縄跳びをすると、そう。腿も腕の肉も取れるのだ!!

それに、階段だって歩きやすくなるし、何よりズボンがすっと履ける嬉しさ!!!!

早くやりたいのに、こいつらときたらいきなり二重跳びやら交差やらをばんばんしだす。

どんだけエネルギーあるんだよ!!!!と思いつつ。


自然に3年、4年、2年生と一緒にひたすら跳ぶのが楽しくて、私は楽しくなってしまった。

いつもは1人で跳んでいた。

耳にはイヤホンをして、考え事をしながら・・・。

今は、そこらじゅうで一緒にただ跳ぶ仲間がいるような気がする。


5時間目に間に合うように切り上げたが、ふとジャケットを脱いで放置してたことに気づいた。

あー...1回まで戻るのだりぃ...。

けど、仕方ないと思いドアを開けたその時ジャケットを持って先生が渡してくれた。


「これ、3年の子が先生のだって、言ってたよ。」と。


ナイスプレー!!!!!!

ナイスすぎる。ありがとう...!!!!

しかし、背の高い3年って誰だwwwと思いつつ。




それにしても、、、


いろんな先生が校庭に出て縄跳びしてる風景もなかなか面白かったなぁ。

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