第3話 3年生①


3年生は、1・2年生と比べると少しばかり成長しある程度のことが自分で出来るようになっている。

出来ることが増えることは、子供達にとっても喜びに感じているし、なんでも頑張りたい姿勢を誰しも持っていて、しみじみ素晴らしいなぁと感じるのであった。


今日は金曜日の20分休み。

たまたま、まるつけも終えてふと窓を見ると3年1組が、ドッチボールをしていた。

ほぼほぼ男子だった。女子はというと、コートの端っこで縄跳びをしている。


まだ15分ある。

10分だけでも、行くか・・・!!


ひさびさのドッチボールである。

男子はかなり早いボールを投げてくるので、正直いうとひ弱な女性教員の私はぶっちゃけびびってる。なんならボールが来なければいいくらいの感覚だった。

「混ぜて〜入るよー!」


「わ、先生入ってきた!よし、コート内を先生だけにしよう。他のやつを当てようぜ!」

と、リーダー格的とある男子。


ボールが、来てはよける、走る、逃げる!


なんてハードなんだ・・・。と、毎回思う。

毎日こんなに動いているのか。この子たちは。


対して、私は学校へ来て、校内を歩き回り、なんなら階段を何往復することに

しんどい!と嘆いていたというのに・・・!


授業中なんて、立ちっぱなしが嫌すぎて、

できるだけ座れるように工夫して授業を組んでいるというのに・・・!!!


え、えらい。


それに、ボールの往復だけなのに誰かが投げるたびに集中し、動き、

またボールをとったりあったたりした子の反応に、みんなが反応する。


その瞬間、おどろいたり笑ったりスカッとしたり、

もうとにかくいろんな感情が発動しているのだ。


これは、精神的にもいい。

汗を流すだけじゃない。

誰かと遊ぶってこんなに体にも心にも、楽しいことなんだ。



あなたは、どうですか?

誰かと運動やスポーツ、ゲームで笑って汗をかいていますか?

なんちゃって。

現場からは以上です。



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