第2話 2年生①


朝、下駄箱で「おはようございます!」と元気よく挨拶してくれた子がいた。

ちなみに私の教え子でもない。素晴らしい・・・。


「おはよう。」

と、笑顔で答える。


「あのね、神様ブックを僕は持っているんだ!」

・・・!!?


おお、なかなかパンチのある本だ・・・と思いつつ、話を聞いてみる。


「ほぉ〜。そんな本があるんだね!」

「うん!でもお兄ちゃん達は読まない!」


「ふぅん(笑)どんなこと書かれているの?」

「神様が怒っちゃった話とか、喜んだ話とか!」


おぉ。

よくわらかないが、挨拶も終えたし、職員室に到着〜到着。


「じゃぁ、また話聞かせてね!」

「うん!神様ブックね! じゃぁね〜!」


・・・職員室のドアをしめ、少し笑ってしまった。

今日も謎の会話したなぁ〜。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る