第10話「垣見の逃亡」

前回のあらすじ

龍陽と約束を交わした垣見(龍郎)は…


なんとあの後忽然と姿を消した

龍陽がいくら探しても見つからず

垣見は死亡したものとして結論付けた

しかし彼はまだ生きていた

その時をずっと待ちながら…


伊陽「もう垣見として生きるのはやめた」

  「これからは伊陽として生きよう」

  「もう姿も変えた」

  「これで自分が龍郎だとはだれも思わないだろう」

  「ふっふっふ」

  「これで完璧だ!」

龍陽「何が完璧なのだ?」

伊陽「あなたは誰ですか?」

  「この星の君主様ですか?」

龍陽「まさか貴様この龍陽を知らぬと申すか」

  「我の名は3代目マスタードラゴン龍陽にあるぞ」

伊陽「私は旅するドラゴンなので」

  「マスタードラゴンの存在は知っていますが名前までは…」

龍陽「旅のドラゴンだったか」

  「それは失礼した」

  「それで何が完璧なのだ?」

伊陽「いえ、なんでもありません」

  「あなたには関係のないことですから」

龍陽「そうか…」

  「なら残念だ」

  「君が垣見ならばよかったのに…」

伊陽「垣見?」

  「誰です?」

龍陽「我と秘密の約束を交わしたドラゴンだが…」

  「もう言ってもいいか」

  「本人は死んだことだし」

  「彼の本当の名前は龍郎」

  「不慮の事故で死んだかと思われていたが何の因果か生きていたのだ」

  「しかも名前まで変えて」

  「だけど彼は割れの前に屈することになった」

伊陽「あなたがマスタードラゴンの権力を使って脅しただけでは?」

龍陽「なんだと!」

  「もう一度言ってみろ!」

伊陽「そうやって脅したのでは?」

龍陽「ぐぬぬ…」

  「くそ!」

伊陽「論破してしまった…」

龍陽「捕らえよ!」

配下「御意」

伊陽「なんでー!」


こうして伊陽は捕まった


続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る