第9話「龍郎の逃亡劇」
前回のあらすじ
垣見(龍郎)は自分の正体がばれたため逃走を図った
垣見「まだ追いかけてやがる」
龍陽「もう二度とお前を離したりしない!」
垣見「どうせ私が龍郎だとばれたのなら私は徹底的にあらがってやる!」
「なんせ龍郎はもう死んだのだから!」
龍陽「いいや、龍郎は確かに生きている!」
「今私が追いかけているドラゴンがまさにそうだ!」
垣見「確かにそうだ」
「私は龍郎だ」
「だが私は死んだ」
「代わりに垣見として生きていくと決めたんだ」
「邪魔しないでもらいたい!」
龍陽「邪魔はしない!」
「ただ単純にお前に帰ってきてほしいだけさ!」
垣見「もう私は帰らない」
「これからは垣見として生きていくんだ!」
龍陽「そうか…」
「そこまで決心が固いのなら止めはしないさ」
「ただし一つ条件がある」
垣見「なんだ」
龍陽「垣見として過ごすのはいいが」
「私の後釜は君が就任するんだ」
垣見「お断りします」
龍陽「では龍郎に戻れ」
「二つに一つだ」
「龍郎として過ごすか垣見として過ごすか」
垣見「くっ…」
「卑怯だぞ!」
龍陽「なんとでも言えばいい」
「私は目的のためなら手段は選ばぬ男なのだから!」
垣見「わかりました」
「その命令受けたまりました」
龍陽「受けてくれるか!」
垣見「そうすることでしか自分の地位が守れないのですから」
龍陽「ならばよかった」
「ではこのことは誰にも話さない」
「他言無用にする」
垣見「ぜひそうしてください」
龍陽「ではそういうことで」
龍陽は去っていった
続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます