第7話「ばれずに済んだ」

前回のあらすじ

垣見(龍郎)はかつて自分が使っていた部屋に入ることに成功した


垣見「ふぅー」

  「何とかばれずに済んだみたいだな…」

  「にしても懐かしいなぁ…」

  「何も変わってない」

  「まぁ当たり前か」

  「父上のあの様子だとまだ死を受け止め切れていない様子だったからな」

  「まぁ実際本当は死んでいないし当然か…」

  「にしてもあそこで事故るなんて思わなかった」

  「運よく飛べたからよかったものの」

  「本当に飛べなかったらお陀仏になってたかもしれん」

  「まぁ飛んだ直後は非常に疲れたが徐々に慣れてきたからな」

  「今では飛ぶことに何の抵抗もない」

  「だからこそもう龍郎という名前からは決別して垣見という名前で生きていくんだ」

  「絶対に!」


するとドアをたたく音が


龍陽「龍郎」

  「いるんだろ」

  「開けるぞ」

垣見「垣見だよ!」

龍陽「どっちでも同じようなもんではないか」

  「同一ドラゴンなんだから」

垣見「そんなことはない!」

  「だから何度も言ってるだろ」

  「龍郎様は死んだんだ!」

  「拓弥将軍の手によって!」

龍陽「そうか?」

  「私はとてもそうとは思えないんだよな」

  「まぁいいや」

  「早くここを開けてくれ」

垣見「ハイハイただいま」


垣見(龍郎)は自分の部屋のドアを開けた


龍陽「ヤァ龍郎」

  「やっぱり生きてたんじゃないか」

垣見「私のン前は垣見」

  「それは龍郎様も知ってるでしょう?」

龍陽「いやいや、君は間違いなく我が息子龍郎だよ」

  「だって君はさっきこの部屋で「父上」「本当は死んでない」「龍郎という名前からさよならする」と言ってじゃないか」

垣見「どこにそんな証拠が…」

龍陽「これだよ」


龍陽はボイスレコーダーを出した


続く

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