閑話 入る者たち
「よし! 全員揃ったな!」
「なぁ翔琉、いいのかよ? 入っちゃって……学校は家で大人しくしてろって……」
「大丈夫だって! モンスターがうじゃうじゃいるところにモンスター人間がいるわけないだろ!」
「そ、そうか!」
小松と三沢はダンジョン入り口前でくだらない会話を繰り広げていた。
小松の展開した理論に対して突っ込む者は、この場にはいなかった。
「ウチ、頑張っちゃうから! 必殺の二回打ち、披露しちゃうから!」
「私も……新しい魔法……頑張る」
羽田と岩国は気合を入れた。
「そういえば金剛の奴、返信来なかったな……既読はついてるけど」
小松は携帯を見て、もう1人のパーティメンバーについて不安を感じた。
「いいじゃん、前もばったり会ったんだし! 今回も会えるんじゃない?」
「……かもな!」
羽田のフォローに、小松は納得した。
「一応メッセージ送っておくか! ええっと……『ダンジョン入ったぜ! お前もしかしている?』っと、愁、みんな! 行こうぜ!」
「おう!」
小松はメッセージを送り、三沢と入口へと入った
「……?」
「どうしたの? 岩国さん」
「なんでも……ない」
「そっか! さ、行こ! 翔琉と愁に置いて行かれちゃうよ!」
岩国は、ダンジョン内で何かが起きるかもしれない、という嫌な予感に見舞われた。
(大丈夫だと、いいな……)
4人は、気合を入れて、ダンジョン内に入った。
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