第5話
「うーん、、、」
眠れない。だが、あの時のようにネファーがやって来ることは決してない。彼のいない寂しさと、眠れないことによるやるせなさを抱えながらベッドに横になる。窓からは、、、
「え、嘘、なにこれ、、、」
窓越しに見えたのはたくさんの流れ星、1、2、3、、、いや、数え切れない。お願い事しなきゃ、、、
「ネファーにまた会えますように」
一方、宇宙では宇宙軍とレジスタンスによる激闘が繰り広げられていた。
「撃て撃て!撃ちまくれー!ここは奴らの中枢だ!動力部までは後少しだ!」
宇宙軍はレジスタンスの根性と執念を甘く見ていた。多くの犠牲の元に、今、ネファーやオクロンたち十数名のみとなったレジスタンスは突撃する。
「ち、こいつら本当にここまで、、、」
焦る宇宙軍の幹部たちに、レーザー銃を携えたネファーらは突進した。
「ぐわ、、、」
「よし、全員片付けたな、後はこのレバーを引けば動力部を破壊できる、、、」
「!?ネファー、危ない!」
「喰らえ、、、!」
レーザーを受けて倒れていた幹部の銃弾が、ネファーを庇うオクロンに命中する。
「この、死に損ないがああぁぁ!」
オクロンは致命傷を負ったが最後の力を振り絞り、幹部にトドメを刺す。
「オクロン!君はどうして、、、」
ネファーに抱えられながらオクロンは最期の言葉を紡ぐ。
「俺には、、、夢があった、、、誰かを守りたいやつを全力で助けるっていう、、、特に目的があったって訳じゃない、、、お前のように地球に守りたい人間なんていない、、、だけど、、、、、誰かのために、、、この命を使いたかった、、、、、、ネファー、ありがとう、、、、、、、、俺の夢を叶えさせてくれて、、、、、、、、、」
オクロンはそこでこときれた。
「ネファー、そこのレバーはお前が引け。お前にはその資格があるはずだ」
レジスタンスの残りのメンバーにも異論はない様子だった。
「ああ、、、」
ネファーはレバーを引く。それと同時に地球に迫っていた宇宙船は木っ端微塵に砕け、残骸は流れ星となって消滅した。
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