第4話
ネファーが輝眠に最後の手紙を残してから地球の時間で約1週間後、宇宙軍による地球への侵略戦争が始まりかけていた。ネファーはそれを阻止しようと画策し、現在レジスタンスへの加入に至っている。彼の本名は寝原依時(ねはらよりとき)、寝原輝眠の遠い親戚にあたる。昔、彼がまだ幼い頃、宇宙人によって誘拐され、異星で解放され1人で成り行きでそこで生きてきた。ネファーは最後になるかも知れない地球旅行で輝眠の健康を案じ、寄り添った。彼の心の拠り所はそこにあったのだ。
「みんな、今日はよく集まってくれた!これから君たちは死ぬかも知れない、それを覚悟の上で作戦を実行してくれ!」
とある宇宙船内の開けた場所で1人の青年は声を張る。
「あったりまえだ!最初から決心なんてできてるさ!」
「俺にも地球には守りたい存在がいる、だから絶対この作戦を成功させるぞ!」
各々が声を上げる中、ネファーも決意を固めていた。
「なあ、ネファー。そう言えばお前はどうしてレジスタンスに入るなんて奇行を犯したんだ?お前も守りたい奴がいるとか?」とネファーに問う背の高い青年が1人。
「ああ、僕も絶対に死なせたくない地球人がいるんだ。彼女は僕の命に代えても守り抜く」
「お前、大人しそうに見えて意外と情熱家だよな」
その言葉にネファーは首をひねる。
「そうか、そう見えるのか、君には。まあ、オクロンが言うんだから間違いないんだろうね」
オクロンと呼ばれた男は激励するようにネファーの肩を叩く。
「ネファー、絶対に地球を守ろうな!」
「もちろんさ!」
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