see ブルー
そこでは「スターストーン」がふるらしい。
僕はペーパーモニターに映った工業惑星に関する記事を見ていた。
暮らす人間は大変だろうな。
僕はそう思いながらカフェインレスのコーヒーを口にした。
苦味が口の中に広がる。
僕は窓の外を見る。
機体が軽く振動し、これから出発することがわかる。
ホログラムが搭乗に関しての注意事項などを繰り返し喋っていた。
これから向かうのは月の近く。
今の技術ならどうってこともない。
けれど一世紀前は月に行くのだけで国家プロジェクトだった。
今では民間の企業が簡単にできてしまうほどのものだ。
それに月より、向こう側にはコロニーがひしめきあっている。
宇宙を開拓した移民たちの子孫が暮らしていて、それぞれが独立を掲げた。
ヒトとういう生き物の寿命で換算したらどれくらいたったのだろう。
僕はそう考えながら暗い空気のない宇宙をみる。
「第二コロニーにまもなく到着いたします」
アナウンスがつげる。
第二コロニーとはこれから行く場所だ。
歴代のコロニーの中でも一番歴史がある。
僕はペーパーモニターを丸め、もう一度コーヒーを口にする。
ふと大型のコロニーの先の宇宙空間に突然、青いボールのようなものが見えた。
「あれが・・・」
地球と呼ばれた星はあり、ただそれはそこにいるだけ。
僕はただ呆然と眺めていた。
青く輝く星をみていつか、いってみたいなと思った。
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