第10話 やっちゃった
水曜夜、1時。
今日、ついに『相談』をしてしまった。
恥ずかしい。恥ずかしい恥ずかしい。
“人に頼るなんて弱い人間のやる事だよね”
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい。
すなわち、僕は紛うことなき弱い人間なのだけれど、それを認めるところからまずは始めるべきなのだけれど、
それが出来ないからこんな世迷言を垂れているのだ。
もっと恥ずかしいのは、勇気を振り絞って『相談』したのに、しかも相手はそれに十分応えてくれたのに、
全く気持ちが解消されないどころか、安心感より申し訳なさが勝ってしまって、
むしろ心のモヤモヤが増してしまっているところだ。
恥ずかしい恥ずかしい。
もっと頼ってくれという言葉がより一層僕を締め付けて頼った結果僕は全く満たされなくて相手の善意がただただ申し訳なくて物悲しくて
僕はもう
何も向いていないのかもしれないと、
骨と心の折れる音が
すれば良かったのに
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