第7話 〇〇の強いひと

日曜夜、1時16分。


また、ここに戻ってきてしまった。




曲がりなりにも、真っ直ぐに背を伸ばして、俯いても嘯いて誤魔化して来たのに。


またお前だ、責任感。お前の仕業だよ。


強いだけの責任感がいつも僕を苦しめる。大概視野が狭まって身を投げてしまうのは責任感の強い人間だ。おかしいよ。強いのに、弱っているって。そりゃ社会からしたら、世界からしたら、サボらず真面目に気負いたがる奴がいるおかげで世の中が回るからいいだろうけどさ。お前ら目線で「強い」とか言わないでくれよ。美化しないでくれよ。


いつも損をしてるのは僕たちじゃないか。







珍しく今日に限っては、死にたいよりも勝っている感情がある。


自分可愛さに他人に苦労を押し付ける人々よ。

物事に難癖を付けては楯突く人々よ。


どうか全員



  でくれ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る