明日死ぬかもな
駄田 月
雲量6 晴れ
明日死ぬかもしれない。最後に会いたい人がいるわけでもないので別に困りはしない。
いい作品には突然出会った。有名な作品ではないし、ランキングで1位な訳でもない。
たまたまエッセイというか、詩を読みたくなって適当に検索したものだった。
題名は忘れたが、作者がふわふわした目眩を感じ、少し怖くなって該当する病気を調べたらなんとも恐ろしいものだった。それで明日死ぬかもなと思い、ちょっとした短編を書き記したそうな。
まあ、人間何があるかわからない。明日ぽっくり逝っているかもしれない。
それを読んで私も怖くなった。
作者はその日の行動を綴っていた。日用品を買いに行った、猫と戯れたとか。
その中でも私は特に印象に残ったものがあった。
知人に会ったそうだ。
作者は1日思いっきり休むことに決め、よく行く神社まで散歩した。その帰り道に知人と会う。彼女にはちょっとしたプレゼントを先日渡したらしく、彼女は「プレゼントのお礼を言いたくて、ちょうどこの後電話でもしようかと思っていた」と切り出したそう。彼女とは少し駄弁って別れた。
最後に合う人ならこんなのがいいと、作者は語った。
私はなんだか嬉しくなり、この衝動を書き散らしている。
明日死ぬかもしれない。最後に会いたい人がいるわけでもないので別に困りはしない。
でも、最後に合うのなら。
明日死ぬかもな 駄田 月 @datatsuki
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