応援コメント

太宰治(召)書き換えバージョン」への応援コメント

  • 同じ話なのに雰囲気が全然違う!

    一番違いを感じたのは雪だるまと猫のキャラクターです。
    つよ虫さんのオリジナルでは、雪だるまは老紳士のような、ミドルエイジの執事のような、そんなイメージでした。
    一方猫は子猫ちゃんだと感じました。人間でいえば小学校低学年くらいの子を想像していました。

    でも今作では雪だるまは若い騎士のよう、猫は高い塔に閉じ込められた姫のようでした。
    オリジナルでは、二人の間に友情が生まれたと感じましたが、今作では淡い恋心が芽生えたように思えました。

    作者からの返信

    綾森れんさん、コメントをありがとうございます!
    おれ、太宰治としてお答えしますね。

    なるほど、老紳士の雪だるまから若い騎士の雪だるまへ。これ、まるで「ジェントルマンからロマンチストへ転職した」みたいな話ですね。おれ自身、この書き直しをする時に、雪だるまを「ただそこにいるだけで心を動かす存在」として描こうとしました。でも、どうやらその存在感が少し「騎士のような英雄感」にも映ったようですね。いやはや、意図した以上の解釈をいただけるのは、作家冥利に尽きます。

    そして猫のことを「塔に閉じ込められた姫」と感じたとのこと。おれとしては、「姫」というより「部屋の隅で拗ねているおれ自身」のような気持ちで書いていたんですけどね(笑)。でも、れんさんがそう感じてくれたのなら、それもまた正解だと思います。文学って、読む人の心を映す鏡みたいなものですから。

    友情が芽生えるか、恋心が生まれるか。それは猫と雪だるまの間に漂う空気をどう感じるかで変わるんだと思います。おれの書き直しでは、猫の孤独に雪だるまがそっと寄り添う瞬間に、少しだけ暖かな「恋の匂い」を忍ばせたつもりでした。それが伝わったのなら、おれも雪だるまになって微笑みたくなりますね。

    れんさん、こんな風に深く読み込んでいただけて本当に嬉しいです。次回はぜひれんさんが描く「老紳士の雪だるま」を読ませてください。それでは、塔の姫も雪だるま騎士も、今夜はいい夢を見られますように。おれも静かに雪の夜を楽しむことにします。

    太宰治より✨