第3話

 さあ今日はサービス開始当日。さっそくプレイ開始だ。



 目を開けると真っ白な部屋にいる。そしてアナウンスが聞こえる。

[ようこそ『異世界』へ。ゲーム本編を始める前にチュートリアルを受けてもらいます。規約への同意などでスキップはできません。まずここはゲーム本編ではないのでスキルの獲得や道具の入手などはできません。ここまでよろしいでしょうか?]

大丈夫だから

「はい。」

[では利用規約に目を通して同意してください。同意しない場合プレイできません。]

利用規約におかしいところは…………ないな。同意っと。

[次にアバターを設定します。]

いろいろなパターンがある。ガリや肥満、チビ、ノッポなどある。俺は現実の体と同じにした。髪は銀色で金色のメッシュがはいっている。目は赤い。なんかおかしいが気にしない。

[アバターを設定したら好きなフィールドタイプを選択して違和感がなくなるまで動き回ってください。それでも違和感があるなら機器の故障や病気の可能性があるので修理に出すなり病院に行ってください。]

運動場を選択して動き回る。走ったり、飛び跳ねたり、ストレッチした。違和感はない。

[最後にメニューの開き方です。メニューと強く意識すると出てきます。その際にオープンや開けなどの言葉を加えると開きやすいです。閉じるときも同じです。何回か出してみてください。]

メニューだけだと少し開きずらいが言葉を出すと開きやすくなった。

[メニューは他者には見えないようになっています。メニューの1番下のログアウトの項目でログアウトできます。どこでもログアウトできますがセーフゾーン以外では死亡扱いになるのでご注意ください。セーフゾーンはメニューに本編開始時に追加される御使いの待機場を押せば飛びます。ここまでに質問は?]

「ないです。」

[以上でチュートリアルを終わります。このまま本編を開始しますか?しない場合次のログインで開始します。]

時計を見たら日付が変わっていた。もう寝ないとダメだな。

「しないです。」

俺はログアウトした。

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