クモノイトのような。

ももいくれあ

第1話

あぐらをかいていた。

どこかで余裕なふりしていた。

見て見ぬふりもしてきた。

そんなことを繰り返してしきた。

小さなことの積み重ねで、

大きな波がやってきた。

この波を超えられるのか、

それすら、さっぱり分からなかった。

もう、どうでもよくなっていた。

諦めかけたその瞬間に、

スッと、横から入ってきた。

脇をすり抜け、肩をすかして、

キミは軽く微笑んで、

手を引いて、救いあげてくれた。

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