第2話 夢?

その晩、歯も磨いたし眠ろうかなとベッドに入った。なぜか動悸がする。息切れはしないけれど、ドキドキしている。なんでなんだろうと思っているうちに寝てしまった。

パチッと目が覚めた。深夜にこんなふうに目覚めるのは初めてだった。全く眠気がない。なんかお菓子でも食うかと1階へ降りようとしたとき、違和感を感じる。父親のいびきが皆無ではないか。あのうるさいいびきがないなんて、夜中にパッチリ起きるなんて、なんだか夢のようだ。そう思いつつ、リビングに着くと本当にびっくりした。母親がいない。父親のいびきがうるさいあまりリビングでいつも寝ている母親がいない。不安になって、階段を駆け上がり父親の寝室へいく。ドアを開けると、そこに父親はいなかった。なにが起きたんだろう?全くわからなかった。テレビをつけてみると、普通に深夜番組がやっていた。なぜ両親がいない?どうすればいいんだろう?なにをすればいいのか分からなくて、とりあえずポテチを食べた。おいしかった。いや、なんで両親おらんねん!電話しても出てこないどころか、携帯が家に置きっぱなしだった。財布や車も家にある。忽然と両親は姿を消したようだった。なにがなんだかよく分からないので、寝ることにした。時計の針の音がよく響いてるな、と思っているうちに寝てしまった。起きると朝だった。母親に起こされた。

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