調査員



俺はなんとか木山と井原から、逃げることに成功した。


「はぁ、ここまで来ればもう大丈夫だろう。しかし何が起きたっていうんだ。」


彼女達に何が起き、どうして俺が追われることになったのか、じっくりと様々な可能性を見出す。そして一つの新たな疑問が出てきた。


「どうして俺は、狙われないんだ。」


すると、どこなくもなく俺の前に突然、俺と同じくらいの16か17くらいの女性が現れた。


「後一人だけど、調査長か、放っておこうかな?」

「おい、お前は誰だ。あの二人を狙ったのは、お前か。」

「そうだね。ついさっき二人から四人なったけど。」

「何故あの人達を狙うんだ。何故俺だけは襲われないんだ。答えろ!」


少し考えてから彼女は口を開いた。


「そうだね。全て君のためだよ。三崎吉孝君。」

「……。言ってる意味がわからない。それにどうして俺の名前分かるんだ。お前は一体なんなんだ。」

「あなたの護衛……と言いたいところだけれど、それだけじゃ納得どころか、理解すらしてくれないと思うから詳しく説明するね。」

「護衛……?説明……?何言ってるんだお前。」

「三崎吉孝(きみ)の記憶についてね。」

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