恋心

@satoko2023

第1話

 なんにも制約がなくなった今いいじゃない。年下の君が言う。私の気持ちがわからないと。なんにも制約がないのに。そんな人だったかと?あなたがよくわからないと。年下だよね。あなたがよくわからないと。な。兄さん紹介してと、君が26年前に所属の組織に帰って行った知り合いと話している。君の26年前の所属の知り合い語で、僕には聞こえない言葉でしゃべっている。男語で君には聞こえない男語で、君の26年前の知り合いと私がしゃべっている。君が欲情する僕を探る。僕が嫌がって隠す。恋心が消滅したと途方に暮れる余裕がある。今は時の扉が開いているからと年下の君が誘う。僕より制約された君が誘う。今は時が味方しているだけと、時の扉派閥で働いていた君が言う。僕と君が共通語で何やら話している。

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