廃棄生命 6
006
後日、大学の掲示板に『フードロスについて考えよう!』という張り紙が貼ってあった。
それを見て、僕は安堵した。
彼らの願いが、人間に伝わったわけではないだろう。しかし、人類は常に考え、行動している。
でもそれは、自分たちのため、倫理や道徳に基づいた行為だ。
だから、彼らが報われることはないかもしれない。でも、少なからず理解している人間はいるのだろう。
何故自分たちが生きていけるのか。何が自分たちを生かしているのか。
【廃棄生命 完】
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