因果応報

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 そろそろ、僕と師匠の出会いというか、馴れ初めについて、語るべきだろう。

 あれは、一九九七年八月一日金曜日。

 僕はこの日付を、生涯忘れることはないと思う。

 それだけ、あれは僕の人生の中で、衝撃的な事だった。

 分かりやすく言えば世界が変わった。僕の視ている世界が、いや、変わったというよりも、ただ単に、僕は、僕が知らなかった世界の裏側を、知ってしまったのだ。

 始まりは出会いだった。そこからまた出会いがあって、別れがあって、今に至る。

 これは僕が魔術という非常識、異常を受け入れることになってしまうまでの記録だ。

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