第27話 入れ替わりの作戦

キスとか。

もうぶっ飛んでいるんじゃないだろうか。

俺はそう思いながら赤くなってしまう。

そして夜、横になっていた。

天井を見上げる様な感じで、だ。


「.....クソッタレ.....」


俺は赤くなったままそのまま首を振ったりする。

すると.....ドアが開く音がした。

俺は、来たか!!!!!、と思いながら、どっちだ!、と思いながら慌ててそのままドアを見る。


そこに.....凛子と凛花が立っていた。

姉妹で来るのか!?

予想外だ!


「「優樹菜」」


「.....」


「.....起きてるでしょ。ねえ」


「起きていると思う」


何しに来たんだコイツら!?

俺は真っ赤になりながら必死に息を出す。

すると横に寄り添ってきた。

真っ赤になりながら心臓をバクバクさせる。

く、ぅ、と思いながら。


「.....優樹菜。起きてる?」


「優樹菜」


「だー!!!!!もう!!!!!何しに来たんだお前ら!」


「だって起きないし」


「起きないから」


真っ赤になりながら俺は大慌てになる。

すると俺の頬に手を添えてきた。

2人が左右から、だ。

右に凛子。

そして左に凛花になる。


「お前な.....困るって本当に」


「もうキスをしたしね」


「そう。キスをしたから」


「キスをしたからこうして良いってもんじゃない!」


「寝れなくなるよね」


「そう」


お前らァ!!!!!

明日も学校なんだぞ!

俺は慌てながらそのまま暴れる。

だが2人ともに俺を見ながらにまっと笑みを浮かべてから。


大丈夫だよ。だって私達だから、と言う。

するとその後に少しだけ真剣な顔になった。

顔を見合わせて、だ。


「.....それから伝えたい事があって来たの」


「.....へ?な、何だ」


「.....私達、入れ替わりをしようと思うの」


「.....入れ替わり.....はぁ?」


「私が学校に登校するんだ。そして.....杉原の様子とか見ようって思って」


「.....お前マジか?」


勿論、冗談で言わないよこんなの、と俺を真剣な顔で見る凛花。

そして凛子は、お姉ちゃん強いから、と言う。

俺は顎に手を添えて考える。

しかしそれは危険があるのではないか?


「お前.....冗談とかじゃなくてマジだった場合に言うぞ。お前が襲われたら.....どうする?」


「私は強いからね」


「.....それは知っているけど.....空手2級じゃなかったか?」


「何かあったらボコボコにする」


「.....馬鹿かお前!?ダメだろ!」


俺は慌てながら凛花に言う。

そんな事はしたく無いけどね、と眉を顰める凛花。

それから、私はそれでも凛子が心配だから、と言う。

俺はその言葉に!と浮かべながら溜息を吐く。


「.....分かった。条件付きでアリにしよう」


「.....条件付きって何?」


「条件付きってのはお前を見守るって事。凛花。分かるか。俺はお前が心配だ」


「.....!」


「だから今回は付いて行く。お前を監視させてもらう」


「.....優樹菜は変わらずだね」


俺の言葉に凛花は笑みを浮かべる。

そして凛子を見る凛花。

それから凛子も柔和になりながら俺を見てくる。

俺はその姿を見ながら苦笑した。


「.....作戦決行はいつだ」


「明日だよ。早い方が良いかなって思って」


「.....当然周りは知らないんだよな?」


「ボッチだから。私。だから大丈夫」


「.....うーん.....本当かどうかは知らんが.....休むのか?バレないか?」


「私達は姉妹だからね」


そんな事を言いながら胸を張る2人。

俺はその姿を見ながら額に手に添えつつ2人を見てみる。

その2人は.....柔和になりながら俺を見てから。

結論から言って戦争が始まりそうな感じになっていた。


「.....さて。それはそうと。.....優樹菜」


「.....な、何だ」


「イチャイチャしよ?」


「.....断る。お前な.....今はそんな気分じゃない!?」


「イヤ。せっかく今日私達しか居ないんだから」


「無理だって!おばさんに殺される!」


バレなきゃ良いって、と言ってくる凛花。

それから凛子も、そう、と言いながら俺を見てくる。

俺は真っ赤になりながら抵抗するが。

2人は俺の左右に寝そべった。

そして俺を見てから笑顔になる。


「今日は寝かせない」


「えっちな事はまだ早いって事だよね」


「そ、そうだ。だからダメだっての」


「.....」


「.....」


ニヤッとするな。

俺は顔を引き攣らせながら苦笑いを浮かべる。

そして俺は2人を見る。

2人は俺の頭を触りながら。

ニコニコする。


「困るって!子供じゃ無いんだから!?」


「そうだねぇ。大人だよね。.....でも私にとっては」


「大切な人だから甘やかしたいし」


「良い加減にしろ!?」


そして俺はまた大慌てになる。

この姉妹め.....全く節操が無くなったぞ!?

どうしたら良いのだ。

俺は考えながら額に手を添えた。

それから盛大に溜息を吐く。


「まあ冗談は置いても.....甘やかしたいのは事実だから。.....だからベタベタするよ」


「そう」


「.....」


それから俺に抱きついて来る姉妹。

ヤバい.....胸の感触が。

と思っていたのだが。


何と疲れたのかそのまま寝てしまった。

この後に何をされたのか。

予測が全くつかない。

ただ.....姉妹からは文句を言われた。

何で寝るの、と.....無茶な。

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