機械音痴の姉妹の幼馴染のパソコンを修復したら何かとんでもない事になったんですが

第26話 記念すべき日

杉原に真正面から立ち向かう為と。

あと.....それ以外のクラスの人慣れする為に.....頑張ると凛子が笑みを浮かべた。

そして凛子は俺に対し手を握る。

それから俺に柔和になる。

そうしてから見上げた。

「.....私は絶対に負けない」

「ああ。.....お前の心。よく分かった。.....有難うな」

「私ね。この想いってのを大切にしたい。それから私自身を大切にしてほしいから.....私は頑張る」

「.....無理はするなよ」

無理はしてない。決して。

私は貴方への愛しい思いを放つだけ、とジッと俺を見ながら静かに話してくる。

俺はその姿を見ながら赤くなりながら。

そっぽを見て頬を掻.....けなかった。

何故なら顔を押さえ込まれたから、だ。

「.....だめ。よそ見禁止」

「.....いやお前.....これは俺の癖だって」

「だめ。絶対に。私を見て」

「わ、私を見てってそんな無茶な。恥ずかしいんだよ」

「じゃあ何か。嫌なの」

「嫌じゃないって」

グイグイ押し問答が続く。

そして俺は床で滑ってバランスを崩した。

この野郎！やっぱり.....と思ったが。

そんな事より大変な事が起こってしまった。

俺の.....唇と凛子の唇が接触。

「.....！！！！？」

「.....！！！！！」

まさかの事態に俺達は飛び退く。

それからボッと赤面した。

そしてそっぽを向き合.....う。

何だ今の柔らかい感触は！？あれが女子の唇なのか！？

「.....ゆ、優樹菜。いきなりは、だ.....め」

「お前な！お前のせいだぞ！半分は！」

「まさか優樹菜の部屋でキスするなんて.....へんたい。えっち」

「お前ぇ！！！！！」

何てこった！キスなんてするつもりなかったのに！

俺は真っ赤になりながら手をワナワナ動かす。

それから頭を抱える。

すると凛子が背後から抱きしめてきて見上げてきた。

「.....ね。もう一回.....しよ」

「.....いやだから.....ダメだっての」

「こんなので終わらせたくない。今日が.....女を卒業したい」

「.....馬鹿な！言い方.....！」

「キスだって女の子卒業の証だよ？」

「.....」

だから、と言いながら目を瞑って上げてくる。

身長が低いから足を上げている。

俺はその姿を見ながら額に手を添え。

そして顎に手を添え。

懲りてそのまま頬を持った。

それからキスを交わす。

「もうこれっきりだからな」

「.....エヘ。えへへ。ふふへへえ.....」

「おま.....」

「キスって良いね。安心する」

「.....」

事故とは言えこんなことになってしまうとは。

思いながらいるとベッドに押し倒された。

何を.....！！！！？

俺は真っ赤になりながら跨ってくる凛子を見る。

すると凛子は俺の頬を持ってから。

そのままキスをした。

「お前さん！？」

「これっきりなら今日はこれっきり分しないと」

「馬鹿たれ！この野郎！」

「何かあったら.....お姉ちゃんに言う」

「馬鹿野郎！」

そんな感じで居るとドアがゆっくり.....開いた。

まさかの事に俺はゾッとする。

そして見ると.....そこに凛花が立っており。

それから俺に駆け寄って来て.....そのままキスをした。

ば！？

「凛子だけ？私は？」

「お前ら！エロゲじゃねぇんだぞ！この世界は！」

「エロゲキャラだって純愛だけど.....でもえっちだから」

「意味分からん！」

優樹菜。キスして、と言ってくる凛花。

俺は、ダメだっつーの！！！！！、と言ったが。

私はダメなんだ。ふーん、とジト目をされた。

その影響で俺はキスをせざるを得ず。

そのままキスをすると。

さっきは桃で。

今度はさくらんぼの味がした。

それから.....俺を見てくる凛花と凛子。

「.....ふふへえへ.....」

「ふふふ.....」

「何考えているか知らないけどこれ以上はマジに無いからな？お前ら」

「だめだよ。もうしちゃったし」

「そう。もう我慢はしない」

この野郎ども！！！！！

俺の家で何やってんだ！？

あまりの事に俺はボッと赤面しながら横を見る。

すると凛子と凛花は、優樹菜の部屋で良かった、と言い出す。

これが記念になるし、とも。

「もう我慢しなくて良いんだよね。私達」

「そう。お姉ちゃん。襲える」

「.....お前ら.....お前ら！」

「私達は.....貴方を襲うから」

「覚悟して」

何時でも襲うから、と言い出す凛花。

そして凛子は、私だって負けないから、と言って見合う。

俺はその言葉に逃げ出した。

堪らず家の中を。

すると２人が追い掛けてくる。

「楽しい。あはは」

「そうだね。凛子」

「いや！楽しくねぇよ！！！！！」

家の中で何やってんだ俺達は！

思いながらそのまま逃走を続ける。

でも凛子も凛花もマジに楽しそうだから。

それはそれなりに良かったのかもな。

そう考えながら俺は逃走した。

痴女から。