第13話 父親との確執
『あ、あん!.....い、いい!』
「.....」
「うぁ.....」
俺の部屋にて。
真っ赤になって呆然とする凛花。
こうなる事は知っていた。
俺達はそう考えながら音を小さくしながらエロゲをやっていたが。
えっちシーンになって凛花は真っ赤になっていた。
「.....凛花。もう止めようぜマジに。死ぬわ」
「だ、ダメ!まだ行く!」
「馬鹿か!もうダメだって!マジに変態だろ!」
「イクの!」
別の意味に聞こえるからな!?
俺は真っ赤になりながら凛花を叱る。
しかし凛花はドキドキしながら?な感じで目の前の教室でのえっちシーンを見る。
凄い、と言いながら。
こんなに.....、とかも言う。
「凛花。地獄だから。恥ずかしいって」
「.....じゃああとちょっとだけ.....」
「あのな!?」
そして俺は真っ赤になりながら慌てる。
それから小1時間。
エロゲを嗜む事になった。
全く.....恥ずかしかった.....本当に。
☆
「エロい.....そして可愛い。淫ら.....」
「お前.....」
「い、良いじゃない。別に。私達はそういうお年頃なんだから」
「.....いや。お前な.....」
俺は額に赤くなって手を添えながら盛大にため息を吐いた。
全く困ったもんだな.....。
すると、でも気持ちが分かった、と凛花が言い出す。
そして俺を見てくる。
「きっと.....こんな気持ちなんだね。感謝の気持ちを忘れない様な」
「.....!」
「.....プレゼント用に包んでから.....渡そうかな」
「.....ああ。きっと喜ぶぞ」
そして凛花はフィギュアを持って立ち上がる。
それから、じゃあ一旦帰る、と言い出した。
俺は、見送るわ、と俺も立ち上がる。
そうしてから玄関までやって来る。
「.....有難う。優樹菜」
「俺は何もしてねぇよ。.....エロゲやっただけだしな」
「うん。楽しかった」
それから凛花は手を振って去ろうとした時。
俺に赤くなって向いてきた。
そして聞いてくる。
ねえ。もしだけど、と言いながら。
そうしてから少しだけ息を詰まらせて。
私が.....こういうゲームをやるのが貴方だけって言ったら.....どう考える?、と上目遣いで聞いてきた。
俺は?!と思いながら凛花を見る。
え?それは.....。
「.....お、お前.....どういう意味だ」
「.....エヘヘ。そのままの意味。.....じゃあね」
そしてそのまま去って行く。
俺はその姿に顎に手を添える。
それから撫でた。
どういう意味だ一体。
俺は赤くなってしまう。
「.....冗談だよな?流石にそれは無いよな?」
真っ赤になりながら顎に手を添える。
ダメだ.....思考回路が働かないんだが。
煩悩が頭の中を靄ってしまう。
ヤバいヤバい。
「クソめ.....凛花.....うーん」
そう思いながら首を振って。
俺は踵を返してから。
俺は仏壇の近くに向かう。
それから座布団に腰掛けた。
そうしてから手を合わせてから母さんの顔写真を見る。
「.....母さん。俺は元気です。.....ただ段々と紹介した凛花と凛子は狂ってきているけど。アハハ」
そんな事を言いながら母さんと会話をしていると。
玄関が開く音がした。
何だ一体?凛花が忘れ物でもしたのか?
俺は思いながら玄関まで行ってから。
そのまま俺は愕然とした。
「.....父さん.....」
眉を顰めながら俺は身長180を超える男を見る。
長妻藤次郎(ながつまとうじろう)。
俺の.....親父だ.....。
巌の様な厳つい顔をしながら俺を見下ろしてくる。
そして口を開いた。
「成績はどうだ」
「.....またそれか。.....アンタはいつでもそうだよな。.....成績成績成績.....馬鹿なんじゃ無いかアンタ」
「私はお前の成績以外興味などない」
「.....」
正直言って。
こういう事を気にするから。
俺は親父には.....親父には.....何というか。
拳を握りしめながら俺は睨む。
「何だその眼差しは。住ませてもらうだけ有難いと思え。学費もそうだが生活費も.....」
「.....そうだな.....俺は確かにそうだ。.....恵まれているよ」
そうだな。感謝しろ、と言ってくる親父。
そして玄関から上がる。
俺はその姿を見ながら、だけどな!!!!!、と言う。
それから親父を睨む。
親父も睨みながら俺を見てくる。
「.....アンタから勉強ばかりで愛情を受けなかった。その分俺は.....絶望でしか育たなかった。アンタのせいで母さんが亡くなってから人生は歪んでしまった!」
「.....歪んだ?何を言っている。私は何も間違った事はしていない。.....私は父親としてお前の為になっている。私はお前の為に必死に動いている」
「.....どの口が言っているのか.....」
「それ故に何か文句でもあるのか」
「..........無いが.....」
俺は悔しさに額に手を添える。
私は書類を取りに来ただけだ。お前の成績表も、と言いながら部屋に入って行った。
その姿を見ながらあまりにもどかしい気持ちが心の中で燻る。
俺は.....違う。
そんなの求めてない、と。
家族が欲しいんだ.....と思ってしまう。
これは甘えなのか?
そしてダメなのかこういうのを求めてしまったら.....。
そう思って俺は心の中がグチャグチャになった。
どう言い表したら良いのか。
全く分からない.....。
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