第9話 エロゲの様な恋がしたい

アト○エかぐやはエロゲの会社である。

しかしまあ.....そこまで手を出すのはマニア?かもしれん.....。

主に有名なのはいっぱいあるし。

俺は考えながら真面目な勉強をする。


だがその.....うん。

全く集中出来なかった。

煩悩が浮かんでしまう!!!!!

クソめ!!!!!


「.....」


俺は額に手を添えながら赤面する。

そしてその日は眠りに落ちた。

それから翌日になってから.....登校の準備をしていると。

インターフォンが鳴った。

何だこの朝っぱらから?誰だ、と思ってドアを開けると。


「.....おはよう」


「.....凛子?どうした」


「.....今日は凛花は部活。.....私が責任を持って貴方を連れて行く」


「何処にだよ?」


「高校に決まっている。そして料理を作る」


何でいきなりそうなる。

確かにコイツは料理が得意だが。

俺は目をパチクリしながら凛子を見る。

凛子は俺に近付いて来た。


「.....嫌?」


「嫌じゃない.....が。顔が近い」


「.....そう。近付けている」


「馬鹿野郎。そういうのは好きな人にやれ」


「.....そう」


やけに悲しそうな顔をする凛子。

それから玄関から上がって行った。

俺は?を浮かべながら凛子を見てみる。

凛子はキッチンに向かった。

何を作るんだ。


「私が作るものが知りたいの」


「お前に任せる。一任するよ。お前なら何でも作れるからな」


「.....そう。有難う」


穏やかな笑みを浮かべる凛子。

俺はその姿を見ながらドキッとする。

可愛いもんだな。やはり、と思いながら。

そして俺はリビングに入った。



鮭、味噌汁、ご飯、たくあん。

こんなもんをよく作れるなこの短時間で。

俺は美味しかった飯を食べてから。

そのまま玄関に向かう。

すると凛子が俺に向いてくる。


「有難う。一緒にエロゲしてくれるって言ってくれて」


「外で言うなよ?お前さんそれ」


「.....言わない。.....それは約束する」


「恥ずかしいからな?」


「.....うん」


そして俺達は登校をする為に玄関から出る。

するとその時だった。

凛子が、私.....もし良かったら毎日作りに来たい、と言う。

それはまさか、と思いながらビックリする。


「凛子。お前それは.....まるで夫婦.....」


「ば!?そ、そんな事ない」


「お前さんな.....まるで通い妻だぞ」


「ぉ、そ、うぃ」


「.....何を言っているんだお前は.....」


真っ赤になりながら俯く凛子。

それからボッと赤面した。

いやいやそれぐらい想定していると思ったのだが。

浅はかだったという事か?

俺は苦笑いを浮かべる。


「かよ、いずま、じゃない.....は、恥ずかしい」


「お前な.....エロゲしている癖にそれは無いぞ」


「エロゲは別だもん」


「.....別って.....」


もう訳わかめ。

俺は何十回目かも分からない感じで額に手を添える。

それからそのまま俺達は家から出た。

そして歩いていると。


「その。.....私が来るの嫌なの」


「.....違う。.....お前が来るのは嬉しいからそんな思いは抱いてない。だが恥ずかしいんだよ俺は。お前美人だし。良い妻になるよ」


「.....ふぁ.....」


真っ赤に真っ赤になった。

それから耳まで真っ赤になりながら俯く。

すると俯いてから。

そのまま歩いていると俺の袖を摘んできた。


「.....ど、どうした?凛子」


「.....その」


「.....な、何だ」


「.....エロゲ好き?」


「.....い、いや?まあその.....っていうか何でいきなりそんな事を聞いてくる」


俺は真っ赤になりながら凛子を見る。

凛子は息を吐きながら俺を見つめてくる。

うるっとした目で、だ。

そして


私はエロゲの様な恋がしたい。


と言い放つ。

俺は!?と思いながら顔を引き攣らせて凛子を見てみる。

だが凛子はそれを言い放ってから駆け出して行った。

何だ今の名言っぽいの.....。


「どうなってやがる.....」


赤面しながら俺はその去って行く後ろ姿を呆然と見る。

それから顎に手を添える。

エロゲの様な恋.....って何だ!!!!?


俺は目をパチパチしながら考える。

だが答えは.....出なかった。

どういう意味だ.....?



「優樹菜」


「.....どうした?凛花」


「ちょっと話がしたい」


「.....あ?ああ。まあ良いが.....」


妻と夫の話ですかな?、と首を突っ込んでくる有原は無視して。

俺達はそのまま教室から後にした。

それから廊下にやって来るが。

ここじゃマズイから、と屋上に連れて行かれる。


「な、何だ?」


「.....ねえ。.....私って胸大きいかな」


「.....ブハァ!!!!!」


噴き出したわ!!!!!

いきなり何を言ってくるんだコイツは!!!!?

俺は真っ赤になりつつ凛花を見る。


戸惑ってしまった。

そしてタジタジする。

胸に視線がいってしまう。


「.....胸が大きい女の子が好き?それとも小さいのが好き?」


「だからどういう意味だよ!?何でいきなり.....」


「答えて」


「.....いやお前.....そんな無茶な。.....答えようがないって。恥ずかしい」


「.....私はエロゲを買おうと思っている。胸の大きさで」


「.....」


ネットでかな?

俺は呆れながら凛花を見る。

凛花はその自らの胸を揉んでいた。

そして、私の胸大きいし、と言ってくる。

いやまあそうだけど.....。


「.....俺さ。勘違いされているけど男なんだけど.....」


「そんな事関係ない。.....私は.....どっちが良いか聞いている。男だからこそだよ」


「.....いや.....お前な.....」


俺は頬を朱色に染めながら頬を掻く。

それから、まあどっちでも俺は好きだが、と答えた。

そして、俺は女の子は顔じゃない。体型じゃない。気持ちだしな。女の子は一途に好きになりたい、と真っ直ぐに答えた。

すると、はぁう?、と凛花はボッと赤くなって変な声を発する。


「.....そ、そう.....ですか」


「.....何で敬語になった.....」


「な、何でもないし!!!!!」


「何でいきなりキレる.....」


もう訳分からないんだが。

俺は凛花を見ながら眉を顰める。

すると凛花は、もう!恥ずかしい事ばっかり!、とブツクサ言う。

お前な.....お前.....いやもう良いけど。

ツッコミどころ満載だわ.....。

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