第4話 凛子とクラスの関係

まあそのまさかだ。

エロゲにハマったとは.....。

俺は額に手を添えながら頭を抱えていた。


そして翌日になって月曜日の朝になる。

今は1月の後半なのだが、うーむ。

何だか動きが鈍い。

ノロノロだ。


「まあ取り敢えずは平常心で.....いってみるか」


俺は胸に手を添えて落ち着きながら.....そのまま玄関のドアを開ける。

それから外の空気をす.....っていると。

凛花と凛子が居た。

相変わらずの面持ちで、だ。


「おはよ。優樹菜」


「.....な、何だ。そんな厳つい顔をして」


「アンタ.....凛子に何か吹き込んで無いわよね?」


「な、何も吹き込んで.....ないぞ.....?」


「.....そう?.....なら良いけど。凛子の様子がおかしい。あくまで昨日からだけど」


ジト目になる凛花。

そ、そうなのか.....、と俺は苦笑いを浮かべながら凛花を見る。

目線がズレてしまう。

その中で凛子は俺の姿を見ながら?を浮かべている。

俺はその姿を見ながら盛大に溜息を吐いた。


「ほら。早く学校行くぞ」


「そうね」


「うん」


それから俺達はそのまま学校に向かう。

何というか誤魔化した感じであるが。

冷や汗が出てくる。


何というか.....その。

本当にマズイかもしれないなこのままでは。

何か手を打たないと.....。


「優樹菜」


「.....な、何か?凛子」


「今度一緒にゲームやってほしい」


「.....ゲームっておま.....まさかだよな?」


「そう。例のえろ.....」


俺は慌てて口を塞いだ。

凛子の口を、だ。

このまま言葉を続けたらマジに凛花に殺される。

考えながら俺は必死に凛子の口を抑えた。


「何しているのよアンタ達」


「な、何もない。.....取り敢えずは.....学校に行こう!さあ!な!?」


「.....?.....まあ良いけど」


それから俺達は登校し始める。

すると今度は凛花が話し掛けてくる。

えっちな事は禁止だから、と言いながら。

そして頬を朱に染める。

俺はその姿を見ながら赤くなる。


「わ、分かってるから。取り敢えず今は勘弁してくれ」


「.....本当に分かってる?気のせいじゃ無いよね?」


「分かってるって。ほら!凛子に聞かれるぞ!」


「そうね。.....確かに」


そしてそのまま俺達は下駄箱に向かう。

それぞれの昇降口に。

凛子は1年生だ。

そして俺達は2年生。

その為に別れる事になる。


「.....凛花」


「何?優樹菜」


「.....アイツは友人は出来たのか」


「.....そうね」


まあ.....できるのがゲームばかりだからな。

下手なんだ。

教室の奴らと付き合うのが、だ。

アイツら.....1人だから。


コミュニケーションも上手くとれてないらしいから。

心配になって禁句かもしれないが俺は聞かざるを得なかった。

何だか心が痛い。


そして俺に複雑な顔をしてくる。

だが直ぐにハッとした。

それから俺を見上げてくる。


「.....あの子はあの子なりにやっているから。.....だから気にしないで」


「.....そうか.....」


「.....でもその。.....心配な声は掛けてあげてほしいかも」


「そうか。分かった」


「.....友人として支えてあげて」


少しだけ涙目になる凛花。

それから.....俺を一瞥してからそのまま下駄箱に向かった。

そして.....下駄箱から靴を取り出して胸に手を添える。

俺はその姿を見ながら顎に手を添えた。


「.....凛花。.....お前は大丈夫か」


「大丈夫だけど.....まあ.....うん。ゴメン」


「.....気にするな。大丈夫だ」


「.....うん」


そして俺も靴を取り出してから。

そのまま靴を揃えて置く。

それから凛花と一緒に教室に向かう。

その際に、ねえ、と聞かれた。


「.....何だ?」


「私ってえっちなのかな」


いきなり何を言い出すんだコイツは。

しんみりした話が吹っ飛んだぞ。

俺は止まりながら凛花を見た。


か、勘違いしないでよね!?私は本気で悩んでいるから!!!!!、と真っ赤になりながら言ってくる。

ゴメン。エロに本気で悩んでいるって何だ?

俺はジト目でまた凛花を見る。


「.....凛花。お前.....エロいのか?」


「違うって!!!!!そういう意味じゃない!!!!!私はえっ.....」


「オイオイ!?わ、分かった!そんな大声で言うな!?」


「わ、分かったなら良いけど.....私はえっちじゃない」


「.....あ、ああ。.....つーか悩みなのか?お前」


「そう。悩んでいるから」


「.....そうなのか.....」


でもゴメンなさい。

俺も頭を下げざるを得ない。

それはその。

どうしたら良いのか分からないんだが?


俺は顔を引き攣らせながら妄想を止める。

そしてまた凛花を見る。

凛花は、何だか.....疼くし。えっちなものを観てしまうし、と言いながら俺を見る。


「.....そ、そうか。家に帰ってから話そうぜ。もう止めよう」


「.....そうね。.....ご、御免なさい」


「全く.....」


そして俺はまた盛大に溜息を吐きながらそれから.....歩き出す。

そうしてから教室に来ると.....男子生徒に蹴りを受けた。

俺の友人のクソバカに.....ってイッテェ!

この野郎!!!!!

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