第3話 エロゲ開拓.....?

「お前って本当にゲーム好きだよな。色々な」


「.....そう。確かにレトロなゲーム好き。.....色々するし」


「.....なのに何故かパソコンには疎いとはな。.....何がどうなっているんだ。姉妹揃って」


「仕方が無い。こればっかりは遺伝」


「.....はぁ.....」


凛子のスマホのゲームを見せてもらうと気になる点があったので見た。

何とスマホがウイルス対策されてない。

しかもファイヤーウォールも未設定だった.....。

信じれらないなよく感染しなかったなオイ。


「お前.....凛子。これは酷いぞ。マジに感染したらどうするつもりだった」


「仕方が無い。.....でも側に詳しい人が居るから安心」


「俺だって詳しいけどさ。高度な面では不安だぞ」


「そう。それがあったらもう仕方がない。その時はその時」


いやあのな.....。

俺は額に手を添えながら取り敢えず色々なセキュリティを.....と思って検索欄を見てみると。

そこに.....アーンな画像を検索した履歴が.....。

俺は唖然として、お前もどうした?何故こんなものを調べている、と聞くと。


「.....まあ私も思春期。.....だからこういうの興味がある」


「いや。利用するのは良い。だけどな.....危ないって無料は.....」


「無料危ないの」


「危ないに決まっているだろ!!!!!」


ファイヤーウォール未設定だったら感染してしまう!

俺は青ざめながら恐ろしく思いつつ鈍感な凛子を見る。

凛子は?を浮かべて俺を見ていた。

コイツ本当に危機感無いな.....。


「お前さ。えっちな事に興味あるの?」


「.....無いと言えば嘘になる。でもあると言っても変になる」


「そうか.....いやまあどっちでも良いけどさ.....」


「.....何。もしかして優樹菜は興味あるの」


「無いっつったら嘘になるけどな。俺は男性だぞ」


そう、と言いながら真顔のままそっぽを向く凛子。

俺はその姿を見ながら額に手を添える。

そして、凛子。危ないから正式な店でこういうの注文しろ、と言う。

凛子は?を浮かべて俺を見てくる。


「.....正式な店って何処」


「正式な店ってのは.....アダルトサイト?だ」


「.....何処」


「知らん。調べろ」


「.....ぶー」


ぶー、じゃねぇよ。

俺は顔を引き攣らせながらその姿を見る。

すると凛子は、じゃあ一緒に調べて、と言ってくる。

俺は?!と思いながら凛子を見た。

まさかと思うが。


「あ、アダルトの動画の?」


「そう。.....調べて」


「馬鹿じゃないのか!?何でだよ!」


「だって私は機械音痴だし」


「機械音痴っておま.....こういう時に機械音痴を使うな」


「機械音痴」


いや2回も言わんで良いから。

俺は顔をまた引き攣らせる。

そして凛子を見る。


凛子は俺を真顔のまま見てくる。

ジッと見てきた。

これはお願い事をするポーズである。


「お前さん。覚悟が要るぞ。っていうか俺ら17歳なんだけど.....」


「この世界にはそんな年齢でもえっちな動画1本くらい観ている人居るでしょ」


「居るって.....あのな.....」


「私は貴方にしかお願いが出来ないから言っている」


「いや.....」


ジッと見据えてくる凛花。

仕方がない.....俺のとっておきのAVを魅せてやろう。

コイツに.....。

そしたら諦めるだろう。

と思ったのが間違いだった。



「えっち.....だね」


「.....そうだな.....。というかもしかして興味湧いた?」


「興味が湧いた。.....色々な事に」


「.....」


これ逆効果だった?

俺は過ちを犯したのか?

考えながら俺は青ざめつつ。

そのまま凛子を見る。

凛子は目を輝かせていた。


「.....お前物凄く今がえっちだぞ」


「私は興味深いと思っている。現に.....何かが凄いと思う」


「凄いと思う、じゃねぇ!!!!!もう駄目だ!観るのは!」


「何で。興奮しないの優樹菜は。こういうのあるって事は結局.....」


「まあそうだが!」


女子の幼馴染と観るとは思ってなかったからな!

俺は赤くなりながら凛子を見る。

凛子は俺に対して首をちょこっと傾けた。

その姿を見ながら首を振る。


「.....もう駄目だ。これ以上観るのは。気持ちとかに害があるからな」


「そう。でも優樹菜はずっとこれを観ていたんだよね。ふーん。けち」


「.....けちですね。まあ確かに。.....まあその。何と言われようとももう駄目だ」


「ぶー.....」


「お前な.....」


俺は額に手を添える。

それから凛子の額を優しく人差し指で弾く。

そしてパソコンを閉じてから凛子を見てみる。

文句言っていた凛子も渋々立ち上がった。

そして俺に向いてくる。


「じゃあ帰る。けちな優樹菜のせいで」


「ああ。そうだな。帰ってから宜しく。アイツに」


「無視。酷い」


「酷いじゃねぇよ!」


何で俺が幼馴染とえっちなAV観て文句言われないといけない!

これってお前!拷問だぞ!

意味が分からないんだが!?


俺は額にまた手を添えながら.....凛子の背中を押した。

そして文句を言う凛子をそのまま帰宅させる。

全く、と思いながら。


そして翌日。

凛子はネットでゆずソ○トのエロゲを注文した。

それからやり込んでいるらしい.....どハマりしたらしい.....。

特にあやせがお気に入りとか言い始めた。


新たなジャンルを開拓してしまった。

誰か助けて下さい。

幼馴染が変態になっていくんだが。

勘弁してくれ。

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