相棒が語る話②

「あれ?お客さん?いらっしゃいませー!」



出て来たのは1人の少女でにこりと笑顔でそう言った。



(また子ども?)



幼女はもちろんだが少女もまた"幼い"部類に入るだろう子どもだった。

見た目だけで判断するのであれば10才前後に見える。



「? ちがうの?」



……こういうのを何と言うんだったか……。



「え〜と、一応お客さんになる……のかなぁ?」


「(……まぁ用があるのは確かだしな……)」



何と言えばいいのか少し迷う…というより戸惑っていると、



「2人して扉のとこで何してんだ?」



また新たな声がした。



「てか、また扉閉まってたのかー?いいかげん花兄に直してもらわねーとなー」



と、2人の後ろから扉を押し開けながら、1人の少年が出てくる。



「あれ?客?いらっしゃいませー!」



扉を全開にした少年はにかりと笑顔でそう言った。

ちなみにこの少年も10才前後の見た目だ。



(……子どもしかいないのか?)



何故子どもしか出て来ないのか、とちょっと考えたら返事が遅れた。



「? ちげぇの?」



……確かデジャブと言ったなと場違いに思った。








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