第19話疲労
どのくらいの日数が経ったのだろうか?もう何度目かになる疑問が頭をよぎる。
流石に疲労がたまってきた。やはり拠点と違って四六時中警戒が必要だとしんどい。
まあ僕はそうでもないんだけどね。ただリセはそうとう大変そうだ。
感知範囲内に魔獣が入ってくるたびに、脳内アラートが鳴り響く。その都度飛び起きてしまうため、しっかり休めていないようだ。目の下のくまがすごい…
未だ大自然をぬけていない。次の岩石地帯は影も形もみえない。
先の見えない不安が、精神をすりつぶしていく感覚にとらわれる。なるほど…これを以前一人で体験したのだとすると、今回なんしょくを示したのもうなずけるというものだ。
「…もう疲れた。おんぶ。」
久しぶりに口を開いたリセがなんか言ってるぞ!まさか僕におんぶを要求しているのか?いや、まさかな。
「マグロ!お、ん、ぶ!」
アッ、どおやら僕に言ってたみたいですよ!ふふふならばつげよう!それは不可能だと!断言してもいいが、十歩…いや頑張っても二十歩も進めないぞ。なぜなら…未だレベルがあがらないのだ。もう確定だよ。そう僕はレベルアップっていう恩恵を受けられないんだろう。くっ!
リセのことを無視して歩いていたのだが、パッとみるとリセが立ち止まっていた。
「どうしたの?いや、ゴメンて!無視したのは謝るよ!」
「…なにか来る…大きい!左のほうから!」
てっきり僕に怒ったのかと思ったけど違かった。感知が仕事したようだ。あの感じだと新規の敵かな?
僕たちは左を向いて迫りくる敵を待ち構える形を取った。そこに現れたのは、岩でできたコカトリスよりも大きなゴーレムだった!!
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