第12話目標
「僕は目標ができたよ。」
この世界での2日目を迎えて、今の相棒であるリセにそう宣言をする。朝一でそんなことを大々的に宣言する僕に、眠気眼をこすりながらこちらをみてくるリセ。
「トイレだ!」
「おはよ…あたまうったの?」
どうやら寝起きのリセは僕がとちくるったことを言い出したと思っているようだ。違うぞリセよ。これは我が野望が芽生えた記念すべき日の始まりなのだ!
寝起きのリセにトイレを改善したい。具体的にこうしたい!などと説明したが、まったくといっていいほどピンときていない顔をされた。くっ!
この世界にはないんだろうなー…でも飛空艇?とかいう飛行機みないなのがあるのになー…文明レベルが想像つかないなー。まあそれも町に行かないことには…でも地上からだと行けないらしいしな。困ったな。召喚魔法発動、TOTOさんよいでよ!
なんてことができたらすぐに目標達成できるんだが、あいにくそんなことはできない。
じゃあ今の僕には何ができるんだろうか?能力を意識すれば攻撃威力は絶大なんだけど、防御面は全くわからん!なんせテストするってそのまま死ぬ可能性もあるから、慎重にならざるをえないんだよな。うーむ…
「リセにも目標とかあるのか?」
リセの目標は単純だった。それもそうだろう。なんせ彼女は12歳のただの女のコなのだから。
うちに変えること。
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