第5話少年?

うーん…助けよう?いや、武器もなにもないけど大丈夫か?

この特殊能力は使い方わからないが、いけるか?いや、どおやら考えている暇はないようだ!

今にもニワトリに追いつかれそうになっている少年が視界にうつっている。

とにかく考えている場合ではない!


そうして駆け出すと、自分の拳に力を付与するイメージをする。


ニワトリに追い付かれて、突かれそうになっている少年!

足元に落ちていた木の棒で必死に応戦していた。

いや、さすがに無理だろう…ニワトリは見上げるほども大きいのだから。三メートルくらい?


追いついた僕は頼むぞーと念じながら、拳を叩きつけた。変化は劇的だった!!


衝撃とかは無かった。ただゆっくりと倒れていくニワトリ。そのあとピクリとも動かなくなった。


「ふぅ〜…どおやら倒せたようだな。良かった。能力ってちゃんとあるんだな!大丈夫?たてるか?」


独り言のように呟いたあと、額に流れる汗を拭った。そして、倒れて目を見開いている少年に声をかけつつ手を差し伸べる。少年は僕の手を取って立ち上がりつつも怪訝な目をむけてきていた。


「僕はマグロ。君は?」


「…リセ。」


この世界に来てはじめての会話がこれだった。自己紹介は大事だね!

ん?少年は…少女なのか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る