第4話にわとり?+1

「むにゃむにゃ…お、い…やめろって…それはちんち…『にげろーー!!』ふがっ!……ん?」


そうして覚醒した僕の視界に入ってきたのはバカでかいニワトリだった。


そして、少し離れたところから小柄な人間がこちらに走ってきてニワトリの注意をひこうとしている。


小柄な人間はわらで編んだようなオンボロを身に着けている。寝惚け眼ではそのくらいの情報しか得ることはできなかった。


だがこれは…あの少年?が助けてくれなければニワトリにかじられていたのでは?


その考えに至ったとき、ブルッと震えてしまった。それと同時に、今度は少年が危ないのでは?とも思った。

案の定というべきか、ニワトリは少年の方へ向かって駆け出した。


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