土曜日

 さて、明くる日も私の通う高校であるセントラル高校へ通学すると、私の席に近づいてくる人影があった。

「おはよう衣織」

 彼女の名は紺野そら。私の小さいころからの幼馴染で、親友だ。

「おはようそら、今日早いね」

「アハハ......ちょっと早く起きちゃって...」

コバルトブルーの髪飾りが秋の太陽の光を反射して光っていた。開いていた窓から少し涼しい風が吹いていた。地球温暖化は段々回復方向に向かっているそうだ。

 さて、今日、10月19日は土曜日だ。大昔、日本で「ゆとり教育」と言われた政策が行われた、しかし授業量が足りなくなり結局土曜日の授業が再開したのだという内容の4時間目、歴史の授業が終わると学校は放課後となる。

 今日もガーディアンの仕事があり、いったん家に帰ってご飯を食べるのも面倒くさいので、今日は学校のカフェテリアを利用することにした。カフェテリアに行くにはここから5分ほど歩かなければならない。うん、どちらにせよ面倒くさい。セントラル高校の中央にある屋外広場、そこの世界時計の「Avenier 2069.10.19 12:43:54」という表示を横目にカフェテリア棟に入る。

 今日の日替わり定食はヒレカツ定食。さすがにカロリーが心配なので塩ラーメンにした。

 そのとき、スマートフォンのバイブレーションが鳴った。見ると、チャットアプリに「保津三春乃」の字が表示されていた。

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実験都市のガーディアン 南阪渚 @nagisa-minamizaka_1129

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