第3話 美しく羽化をする蝶
小野が想いを寄せる相手は山本和樹と言う名前らしい。一学年上の先輩。瑛太はその山本と言う男の情報を聞き込みして歩いていた。もちろん変装をしてだ。
大抵の人間はイケメンや美女を前にすると懐が甘くなる。比較的簡単に人の心に入ることができるのだ。瑛太はそれなりに身なりを整えた上で今回の任務に臨んでいた。ワックスを決めてさらりと流した髪、もちろん整髪には時間がかかるがやるだけの価値はあった。周りの反応がそれを示している。多少の化粧もして準備は万端だ。
全ては小野のため。綺麗に見繕った外見に寄ってくる相手にあまり好感は持てない瑛太だが、そうとばかりも言ってられない。利用できるものは利用しなくてはならない。小野が山本と付き合える勝算が上がるように有利な情報を持ち帰るべきだ。こういう時ばかりは自分の容姿には感謝さえする。後は瑛太のトーク次第と言ったところか。
「わっ、あの人誰だろ……?」
「かっこいい……」
「イケメンじゃん」
三年生のクラスが並び立つ廊下を歩いていると、男女問わず瑛太は注目の的になった。
陶然とする者がいれば、露骨に興味を持つ者。
そのプレッシャーに溜息が出てくる。どこの人間も外見にとらわれ過ぎだ。転校する前の学園では人のこういう態度が当たり前だったし、それに慣れた身の瑛太としては今更とりたてて思うことはないが、素直な態度の彼らに苦笑してしまう。
第一印象は所詮は顔か。今回ばかりは彼らのその反応に甘えさせてもらうとしよう。こういう顔に産んでくれた両親には感謝しなくては。
とりあえず瑛太は同年代を装って手ごろな先輩に話しかける。なかなか当たりには辿り着かないが、諦めずに聞き込み調査をしているとそれらしい情報がやってきた。
「そういう話だったら上野がいいかも」
「上野?」
「ああ、このクラスにいる女子。イケメンの情報には目がないから、きっとお前の目に叶う情報が知れるよ」
「ありがとう。遠野はいい奴だな」
「いや、そんなことねぇよ。とりあえず呼んでくるから待っててくれ」
そうして上野が気だるそうにやってきた。
「いきなり何だ……って……」
上野の目が見開く。彼女は瑛太の顔を目にするや、露骨に態度が軟化する。瑛太はとりあえず笑っておく。美人なのかもしれないがどこか化粧の濃い女だった。
「え、斎藤ってあなたのこと?」
「それで合ってるよ」
斎藤とは瑛太の偽名だ。変に本名を名乗って有名人になっても肩身が狭いから、先輩たちには悪いが偽名を名乗らせてもらっている。彼らが見ている瑛太は偶像に過ぎないのだから。身バレは避けたい。
「マジ、イケメンじゃん! こんな人同い年にいたの? ウチ知らなかった! リサーチ不足で悪いね!」
「嬉しいこと言ってくれるね」
瑛太はにこにこと会話をする。上野の心をオープンにするため、まずは雑談から入った。探り探り話をしながら、上野はどうやらテレビでよく出るアイドルグループが好きらしいことを突き止め、そのグループの音楽をネタにして彼女に気持ちよく話をさせる。瑛太の主張は控えめにしつつ、でも共感の意を示すツッコミを随所に入れて。うん、良い感じだ。これで彼女の信頼を勝ち取ることはできただろう。
「テンションアゲアゲじゃん! 斎藤面白い! それでウチに何の用!?」
「上野の手を煩わせて悪いが、ちょっと聞きたいことがあってね。山本和樹って男についてなんだが」
「いいよいいよ、いくらでも聞いて!」
「上野は優しいね。実は――」
瑛太は微笑みながら上野から情報を聞き出す。
大まかに言えばどうやら山本は汚れのない清楚な、それでいて自分を立ててくれる女子が好きらしい。しかもバスケを一緒に楽しめる相手ならなお最高とのことだ。
(そういう趣味ですか、山本和樹さん)
瑛太の趣味は肉付きの良い文系少女であるが、山本の言う大和撫子風の女性も捨てがたくある。年が同じならさぞや好みの女の興味深い会話ができるだろう。
(いい情報だった。わざわざ足を運んだかいがある)
上野のイケメンへの執着心、もとい情報収集力は侮れない。どうやって山本(イケメン)の個人的な情報を知りえたかにまでは突っ込みはしないが、上野の好奇心や情報網には舌を巻く。まるでイケメンの目次みたいな存在だ。導入としてこれほどありがたい存在はない。
瑛太も自身の容姿を活かして情報収集に利用したようで心苦しいが、それに引っかかってくれた上野には感謝しかなかった。
「サンキュー、上野。色々と助かったよ」
「役に立てたなら何よりだよ~」
「上野ほど親切なら、寄ってくる男も事欠かないだろうな」
「や、やだなぁ……♪」
「ははっ。それじゃこの辺で」
「あ、待って」
「うん?」
「また会える? 斎藤って面白いし!」
「もちろん」
瑛太は上野に背中を向けながら、見せつけるようにバイバイと右手を振った。機会があれば再び会えるだろう、彼女の見ている瑛太が偶像に過ぎない存在だとしても。
「ありがとう、古川君……。この恩は後で……返すから」
小野がはにかむ。
事の始まりは化粧用品を買うにあたってだ。化粧水、ファンデーション、アイシャドウなど。単品それぞれの値段はともかく、化粧に必要な道具をすべて揃えるとなると結構な値段になる。加えて小野の家庭は裕福ではなくて、彼女のお小遣いでは道具を揃えることができないらしい。
山本を攻略する上での必要経費だから親に相談してみればと聞いたところ、小野の両親は稼ぎは少ないながらも彼女が大学に進学するのに必要なお金を節約しているのだと言う。
「古川君から見たら大したことないけど……私はこの学園では成績がいい方……なんだよ。このままでいけば……担任の先生も地元の国立大学なら夢じゃないって……親も期待してくれるから、それが……嬉しくて……。本当ならアルバイトをするべきなんだろうけど……ごめんね……」
小野からしたら進学は重要なのだろう。別に大学進学だけが全てとは思わないが、大学に行けばそれだけ就職の道も広がる。給料も期待できる。彼女の両親にとって小野は期待の星なのだ。だからこそ節約と言う我慢もしなくてはいけない。本人たちだって美味しい料理や楽しい娯楽を享受したいだろうに。化粧品を諦める必要がある。だがそれで本当にいいのだろうか。小野だって一人の人間だし、人並みに恋愛をしてみたいはずなのだ。その願望には嘘を吐けない。
そこで瑛太は頑張り屋の小野のために提案した。
瑛太が彼女の美容に関するお金を負担するというものだ。初めは彼女も悪いと遠慮していたが、瑛太の説得に応じてその提案を承諾してくれた。これは瑛太の自己満足であるから、お金は返さなくてもいい。彼女みたいな心のキレイな人には報われて欲しいのだ。それに化粧用品を揃えるぐらいの金額だったらいくらでもある。瑛太は趣味で株をやっていて、そこでお金をいくらか稼がせてもらっている。だから彼女が気に病む必要はないのだ。そうやって株のことを小野に話したら感心されたが。
何はともあれそうして彼女の化粧用品を揃えることができたのだ。
「別にいいよ、お金は。もし気になるんだったら、結果で見せてくれ。俺は小野の恋が結ばれるところを見たいだけなんだ。ただのお節介だ」
「でも……」
「まあまあ。細かいことは気にしないで」
瑛太は苦笑した。そうして小野を鏡の前に座らせる。いよいよ化粧の始まりだ。
「いいか、これから化粧のやり方を教える。ちゃんと覚えてくれよ。一回で全てを理解するのは難しいだろうから、分からないところがあったらいつでも言ってくれ、後でもいいから。分からないままでいるより、聞いて身についてくれた方が俺にとっては嬉しいからさ」
「……うん」
小野は神妙に頷く。素直でいい子だ。
「よし、やるぞ」
気合を入れた瑛太は、さっそく化粧水で濡らしたコットンを小野の顔にあててしっとりと馴染ませていく。水分が蒸発しないよう乳液で肌のふたをした。その後、化粧下地やファンデーションやらを順に施していく。
「照れ臭いね……。何だか……自分じゃないみたい……」
「俺も初めの頃はそうだったかもな」
「えっ……古川君も化粧するの?」
「意外か?」
「化粧って……女の人がするものとばかり思ってたから……」
「最近は男も化粧はするぞ」
「そうなんだ……」
「それに、さすがに化粧を知らない人間が化粧を教えることはできないだろ。経験があればいいってもんではないが、それでもある程度は実践を経験してないと」
「そう……だね……」
小野が顔を強ばらせながら鏡を眺める。瑛太は彼女にプレッシャーを与えないように顔の筋肉をリラックスさせて化粧を続ける。
(――それにしてもだ)
化粧のマジックにさらされて、時間の経つごとに小野の顔は映えていく。素材は良いと思っていたがまさかこれほどとは。顔の肌はキラキラと潤い、唇はぷっくりと血色よくなっていた。何より目力がいい。美容室に行かせて切ってもらった前髪の奥で、柔らかそうな二つの瞳がマスカラなどの甲斐もあって生き生きと光っている。見るものを虜にする、生きた芸術品がそこにはいた。髪を整えた化粧前の顔でも十分に戦えるが、化粧後の彼女は目の覚める美人だった。
都会で美人に見慣れた瑛太をもってしてもそう思わせるほどには。特に柔和な雰囲気を放つ顔立ちは女性より男性受けするだろう。今回はそれが都合よかった。
「これが……私……?」
「そうだ。見違えたじゃないか。これなら顔で足切りされることはないんじゃないか」
「そんな……。恐れ多いよ……!」
「もっと自信を持ってもいいんじゃない。すごくかわいいぞ。都会でもここまでの美人はいない」
「そんなにかな……」
小野はぼんやりと鏡の中の自分を見つめる。顔は合格ラインに達してると思うが、メンタル面に難があると言ったところか。彼女にはもっと自信を持ってもらいたい。その方が異性を虜にできるし、個人的な感情を言えば自信があれば毎日の日常も楽しくなるだろうから。まあ、自信はこれからの訓練でおいおい植え付けていけばいい話か。
「化粧の力が分かったか。使った人間の美しさを跳ね上げるんだ。小野はすっぴんもいいから効果倍増だな。ここまではなかなかいないからな」
「夢を見てるみたい……」
「これが現実だよ。小野はもっと幸せになっていいんだ」
「……私」
呆然自失と言ったところか。
女性にとって顔が美しいかどうかは死活問題だろう。顔がよければそれだけで対人関係や恋愛関係が上手くいく面は確かにある。不運にも顔に恵まれなければ、愛嬌や性格などの後天的な努力で加点はできるが、それでも先天的な顔立ちの美しさには敵わないだろう。
とは言えだ、別に瑛太は小野の顔に惹かれて彼女に協力しているわけではない。例え小野の見た目がかわいくなくても、瑛太は彼女には報われて欲しいと思う。小野は面白い奴だから。彼女の顔が山本の求める水準に達していなくても、それを踏まえた上で恋愛の戦略を練っているはずだ。仮に失敗しても挑戦することに価値がある、それが瑛太の持論だ。
「顔は問題ない。それよりも、だ」
瑛太は今後の予定を話す。
「メイクは今後の練習で何とかなるから、小野の中身を山本の好みに合うように調整していこう」
「好み?」
「そうだ。どうやら山本は清楚でバスケを共に楽しめる女性が好みらしい。小野、そういう女になるんだ」
「ええぇ!? む、無理だよ!?」
「大丈夫だ、中身は訓練で何とでもなる。全ては小野次第だ。小野が望むなら、やる気の面でも特訓の内容でもサポートさせてもらう。どうだ?」
「ここまで来て……私に拒否権はないでしょ……。はぁ……でも古川君のことは信頼してる……から……」
「悪いね、無理難題を押し付けて。どんな結果になろうと責任は持つから」
「頼りには……してるよ……」
小野はくすぐったそうにぼそぼそと呟いた。身の引き締まる思いだった。
「信じてくれてありがとう。それで肝心の訓練なんだが、バスケは実技を指導するのはもちろん、清楚な女性の話し方や振る舞いを教える。立派に再現してくれるのを期待してるからな」
「古川君って……何でも知ってるんだね……」
「まさか。前の学園でそういうジャンルに詳しい奴らとつるんでたってだけの話だ」
瑛太はわざとらしく肩をすくめた。
「そうなんだ……。でも私にできるかな……」
「できるできないはこの際横に置こう。まずは騙されたと思ってやってるみるんだ。話はそれからだ。それに案外こういうのは何とかなるもんだよ」
「……分かった。古川君がそう言うなら……」
「そう来なくちゃな」
無理に課題を押し付けても成功は望めない。人は自分が面白いと思えなければ長続きはしないのだ。だが小野がこうしてチャレンジ精神を見せてくれたと言うことは、程度の差はあれ現状を変えたい気持ちがあるのだろう。鉄は熱いうちに打て、今の彼女にぴったりの言葉だ。今のままの小野も魅力的だが、少しでも彼女の殻を破るきっかけとなってくれればこれ以上の幸運はない。
そうして瑛太は小野の特訓をサポートした。
まずは形から入る。清楚っぽい女性の立ち居振る舞いを教えて、それを瑛太を相手にアウトプットさせる。役を演じるのに照れがあるのか、初めは彼女もどこかぎこちなかった。それも瑛太が辛抱強くつき合っているうちにいつしか薄れ、自然なやり取りができるようになった。
役に入った小野は見事だった。
話下手な彼女はどこかにいなくなり、男心を刺激しつつ、品のある振る舞いができるようになっていた。こちらとしても長い日にちをかけて育てた甲斐があるというもの。それもこれも小野の資質がよかったのだろう。できないという精神的な思い込みを取っ払ってあげれば、何だかんだで物覚えの良い彼女は何でもできるのだ。バスケだってそうだ、元から運動神経の悪くない小野は基本的なことならできるようになっていた。さすがだ、傍で見ている瑛太としても不思議な達成感が湧いてくる。
後は実戦経験を積むのみ。練習相手には同級生の男子たちを選ばせてもらった。同じ相手、瑛太にばかり清楚さのアウトプットをしても意味がない。こういうのは場数を踏むからこそ意味があるのだ。まずは瑛太も懇意にさせてもらっている、親しみやすそうな青木から始める。瑛太は戸惑う小野をどうにか言い含め、清楚を意識しながら一人きりの時を狙って青木に話しかけてもらった。
「あの、青木君」
「んあ、だ……」
青木の声が尻すぼみになる。彼は小野の姿を視界に収めるや硬直してしまった。
それも仕方ないだろう、今の小野は化粧もして髪形も整えてある。美形に見慣れた瑛太でさえ目の冴える容姿をしているのだから。
そうして小野が動揺をひた隠しながらも辛抱強く待っていると、青木がやっと反応を返してくれた。
「え、え? 誰? 俺こんな美人な知り合いがいたっけ?」
「忘れちゃったの。小野だよ」
「小野だって……? 俺の知ってる小野は? そ、そんなことってある?」
「ちょっと身だしなみを整えただけじゃない。青木君ってば酷いな」
「身だしなみ……? へ、へぇ……そうなんだ……?」
「青木君、面白いね」
小野が平静を装いながら話す。若干硬い印象は拭えないが、練習した結果をそれなりに出せているので瑛太としては感心した。内気な性格がどう影響するか読めなかったが、これなら及第点だ。
それから小野は立ち居振る舞いを意識しながら青木と問題なく会話をした。美少女に浮かれた青木の反応が見物ではあったが(その気持ちは分かる)、この様子なら小野の自信にも繋がるだろう。後は自分の愛嬌がどれだけ男心をくすぐれるのか意識をできるようになればいい。
「あはは、そうなんだ。青木君って音楽が得意そうだよね」
小野は青木に合わせて会話をする。話を聞いている時の彼女は相手と目を合わせながら適度に頷き、青木が話しやすいように場の空気を調節してる。誰だって自分の話を親身に聞いてくれる相手には好感を持つ。お笑い芸人みたいに無理に自分から話をする必要はないのだ。
そこそこに場を切り上げた小野は、廊下で様子を窺っている瑛太と合流して人気の少ない裏庭に向かった。そこで今回の反省会をする。
「すごく……緊張したよ……」
「いや、それでも悪くはなかったぞ。練習の成果は出てる。小野はやれば出来る子だな」
「そんな……! 古川君の教え方が上手いからだよ……!」
「そうかね? 分かりやすい指導を心がけてはいるつもりだが」
瑛太は右手で口元を覆った。瑛太としても教える側の責任はあるし、生半可な覚悟では臨んではいない。こちらが下手な指導をして小野が自信を失ってしまったら目も当てられない。こうして彼女が成果を出して満足してくれているなら何よりだ。
「それで……古川君から見て私どうだったの……?」
「おおむね問題ないな。実戦経験がないから仕方ないが、欲を言えば、相手の話を聞くときはもっと笑顔にした方がいいだろうな」
「……笑顔か」
「そう気を落とすな。初めてにしては上出来だ。細かいことはこれからできるようになっていけばいい」
瑛太は小野の肩をぽんっと叩いた。
「ありがとう。教えてくれる人が古川君でよかったよ」
小野はにこっと微笑んだ。こちらを信頼する、混ざり気のない純粋な笑顔。見慣れているはずなのに、彼女の思いのこもった感情表現がこの上なく瑛太の胸をくすぐる。うっかりぽりぽりと人差し指で右頬をかいてしまった。
「それはいい過ぎだ。俺みたいな見ず知らずの人間を信じた、小野の勝利でもあるんだから」
それからと言うもの、立ち居振る舞いの訓練は続いた。
とにかく数をこなす、同じクラスの男子から始まってはてには別のクラスの男子にも協力してもらった。実践すればするほど小野の一挙手一同は洗練され、男を魅了できる確率が上がっていった。体が頭に追いついてきたのだ、彼女の動作には育ちの良い人間の貫録すら窺える。これだ、これを瑛太は待っていたのだ。瑛太の思い描いたビジョンを小野が体現してくれる。
自分を知り、試行錯誤を繰り返し、諦めなければ誰でも男心をくすぐる技術は身につけることができる。
やるかやらないかの結果でしかない。瑛太は単に縁の下の力持ちとしてサポートしただけで、褒められるのは小野の努力であろう。とは言え嬉しくないわけではない、達成感があったのも事実だった。連帯感は互いを束縛し合って窮屈ではあるが、成果が目に見えてきた時の喜びは一人のそれよりもひとしお刺激的だ。
(見事と言うしかないな。小野は俺の想像を超えてくれた。これなら勝算はあるかもな)
攻略の準備は整った。
モテ男である山本和樹の攻略は難しいだろうが、ここまで華やかに育ってくれた小野なら彼の心を掴むのも無理な話ではない。ターゲットの好みを知り、その通りに染まってくれた。
後は本番を迎えるのみだ。
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