第4話 チートの利用法

 さて、のんびりと海へと向かって旅立っだったが最大の目的はチートの活用法だ。村では下手に使えば大変な事になるのは明白だったしね。特にネットスーパーは絶対に内輪揉め起こすだろうと危惧したからだ。何せ見た事無い物が手に入るのだから幾らのんびりとしたオークでも奪い合いになれば大変な事になりかねない。とはいえ現状は使用出来ないのだが。

 容量の小さいアイテムボックスやあまり移動出来ない転移スキルも他では見た事が無いので見つかるとヤバいだろう。

 それと武器適性は村では投擲と棒術位しか上げられなかったから、他にも武器を使いたい為でも有った。可能なら槍と剣を入手して鍛えたいのだ。

 因みに村では石を投げて狩りをしていた。オークは狩りが下手で中々肉が食べられなかったが、俺は石投げで狩りをして鳥をよく仕留めていた。多分、村では一番狩りが上手かったと思う。

 棒術は森で拾った枝を使って覚えたが実戦では使った事が無い。未だ子供だったので大きな獲物は狙えなかったのだ。下手に狙うと危険だと怒られたので狙わなかった。

 因みに熊みたいな大型野獣や狼、猪のデカい奴だから無理もない。俺でも子供が狙ってたら止めろと言うだろう。棒で勝てる相手ではないしね。

 

 

 道というかそれっぽい感じの獣道を南に進みながら俺は鑑定を鍛えていた。鑑定は自身の知識程度しか情報を開示しないので何の知識も無ければ草は草、石は石、木は木としか開示しない。つまり知識が無ければ意味が無いのでガッカリした。だが一度覚えれば後は忘れないので全く使えない訳ではない。取り敢えず物知り爺さんから聞いた薬草は後々役に立つ筈なのでこうして歩きながら鑑定で探して行った。そして時々見付かった薬草はアイテムボックスに保存しておく。どこかの町で売る事も可能な筈だ。売れば武器が買えるかもしれない。自分でも薬草を使う機会が有るかもしれないので集めて損は無いだろう。

 但しオークである自分が他種族の町に入れるかどうか分からないが…物知り爺さんも他種族の町には行った事が無いらしく分からないと言っていた。まぁ駄目なら駄目でやってみるしかないよね。


 日が落ちてきたので野宿の準備をする。まぁ簡単な食事をして安全を確保出来そうな場所で寝るだけなんだけどね。食物はアイテムボックスから果実を取り出し食べる。一応、20日位は保つ位持ってきた。因みにアイテムボックスは大体100L位?入ると思う。詳しくは分からないが時間停止も可能なので

食物を入れるのには最適だ。

食事が終われば後は寝るだけなんだが…取り敢えず木に登って良さ気なら寝るとしよう。多分大丈夫だよね?

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