第3話 取り敢えず旅立ってみる?

 思い立ったが吉日。よし、一丁やったるかと旅立つ事にした。

 取り敢えず両親に旅立つ事を話したが当然反対された。弟と妹も泣いて反対した。

 まぁ、普通はそうだよね。いきなり家族が独りで旅立つと言われて賛成はしないよな。


「父さん、母さん御免。それでも俺は行くよ。このまま気楽に生きて行くのも良いかもしれないけど、やはり俺は行きたいんだ」


「…若いから仕方ないか。無茶な事するなよ、無事に戻って来い」

 強引に引き止めるより自分から諦めさせた方が良いと思ったのか両親が折れた。弟妹は土産を持ってちゃんと帰って来ると説得すると渋々賛成してくれた。


 準備は特にしなくても予めアイテムボックスにそれなりに物資を用意していたので即旅立つ事にした。これまで殆ど村から出た事は無かったが特に不安は無い。取り敢えず海を目指そうか。

 物知り爺さんから村の南の方に海が有ると聞いていつか行こうと決めていたのだ。海の幸、楽しみだよね♪

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